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あつた人#12


profile

川村 益生
かわむら よしお
カワムラ医院 院長
熱田区医師会 会長
診療科目:内科、消化器内科、漢方内科

35年以上にわたって、身近な医療を届け続ける医院

1969年、父が熱田に「川村医院」を開院して以来、2代にわたり地域の身近な医院として診療を行っています。現在は、内科、消化器内科、漢方内科を診療範囲とし、医院での診療だけでなく、介護スタッフの方々と連携しながら訪問診療にも力を注いでいます。父の後を継いでから35年を超えていますが、今でも父の代からの患者様やそのご家族もお見えになります。熱田はとくに人と人の距離が近く、家族同士の交流も活発な土地柄ですから、父から受け継いだ当初は、多くの患者様たちが私のことを自分の息子のように思って接して下さいました。そんな下町気質のおかげで、ざっくばらんに病気のことをお話しすることができ、スムースに診療を始めることができたと思っております。コロナ禍の対応においては、通常診療の患者様と発熱患者様の両方を診察することの難しさを実感しました。診察場所のゾーニングの工夫、発熱外来などの新たな診療時間の設定、待合室・診察室の換気・空気清浄など、安心して受診いただける対策を施して、患者様を受け入れています。まだまだ油断できない状況が続きますが、これからも地域の皆様の健康をお守りするために何をすべきかを考えながら取り組んでいきたいと思います。

熱田神宮とともに過ごした中学時代

熱田区には歴史を感じさせてくれる場所が身近に沢山あるところが好きです。その中心は言うまでもなく熱田神宮でしょう。私の「あつた人生」は中学1年生から始まっていますが、青春時代は熱田神宮とともに過ごしたといって過言ではありません。夏休みの課題は熱田神宮を調べることにいたしました。特に私の通っていた宮中学校の生徒にとっては校名にもなっている宮=“熱田神宮”を背負っていて熱田神宮をよく知って自然にあつた人に育つ時間だったと記憶しています。私たちの中学時代は、音楽会は熱田神宮の宝物殿で、そして夏休みの催し物の多くが熱田神宮で開催されました。相撲大会も、能楽鑑賞も、試験・受験勉強も熱田神宮にあった熱田図書館で、と毎日が神宮通いで、夏の暑い日はいつも近場の避暑地として活動・生活してきたという印象が強いですね。時代が変わって令和2年度に、「熱田ブランド+(プラス)」に、宮中学校の1年生が作った「熱田の魅力PRパンフレット」が掲載されました。熱田神宮のみならず多くの歴史に触れていますが、その出来栄えの素晴らしさに感動しました。

高齢者を温かく見守れる「熱田」でありたい

コロナ禍になってしばらくしてから、普通に一般の診察に通われている患者様に、うつ症状を感じさせる発言がでていることが気になっています。特に独居生活の高齢者の方にその傾向が強く表れています。ご高齢の方は、本来、仲間と集まって歌を歌ったり、ワイワイやるということが健康維持や元気を生み出す素になっています。それがコロナ禍で、これはダメ、あれもダメと行動を制限され、「おこもり生活」を強いられるようになりました。その結果、独り暮らしの方は、人と会話し、交流する機会がなくなり、精神的に負のサイクルに陥る人が増えてきたと分析しています。私の医院では、高齢の患者様に対して積極的に声掛けをしたり、楽しみながら少しでも活動量を上げられる健康法を提案したりということを意識的に行っていますが、日々の生活に寄り添っていくことが必要になります。行政や福祉関係の人たち、あるいは地域住民の方々とうまく連携して、高齢者の方々を温かく見守れる熱田区になっていけるよう、微力ながら医師として協力していきたいと考えています。

Q.川村先生には、どこで会えますか?

基本的には医院で診察していることが多いですね。月・火・木・金・土曜日の9:00~12:00、月・火・木・金の18:00~20:00は、医院で診察を行っています。診察を希望される場合はこの時間帯にお越しください。ただ、コロナ禍でもありますので、風邪症状や熱のある方は、事前にお電話でご連絡ください。カワムラ医院 TEL(052)661-0026