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あつた人#14


Profile

萩原 孝則
はぎわら たかのり
有限会社ハイコーポレーション 代表取締役
日比野商店街振興組合 理事
まぐろや

熱田で始めた、お客様とつながる、まぐろ専門店

水産業が盛んな静岡県清水市で生まれ、東京で育った私が熱田区で起業したのは1994年。それまでは、主に魚を大量に仕入れて業者さんに卸すという仕事に携わってきました。100本・3.5トンとか、そういう醍醐味のある商売です。しかし、その中には欲しくないまぐろも含まれていて、売りたくないものを買うのは嫌だな、と思い始めていました。売りたくないものを買って食べる人が気の毒だ、と。
仕事で実現したかったのは、小さな規模でいいから自分が目利きしたまぐろだけを提供してお客様に喜んでいただくこと。その思いが叶ったのは、1998年。大名古屋食品卸センターで、まぐろの販売店と海鮮料理店「まぐろや」を開業。水揚げから提供までの流れが1本の線でつながる、自身が理想とした商売を形にすることができました。

売りたいまぐろだけを買い付ける

主な買い付け先は、お店の道路を挟んだ向かい側の「名古屋市中央卸売市場本場」ももちろんですが、月に何度も豊洲市場に行ったり、年に何回かは、青森大間、宮城塩釜、静岡清水、沖縄那覇などそれぞれの旬の時期に良いマグロがあれば、買いにいきます。セリ場では始まる前に欠かさずやることは「下付(したづけ)」です。いいマグロをあらかじめ選んで自分なりの値付けをします。
手前味噌になりますが、1年間予約が取れないと評判のお寿司屋のご主人などから「頼りにしてる。頼むよ。」と言っていただいています。そのように言ってもらうために頑張っているので、この言葉は本当に嬉しいです。

50歳を過ぎて友だちができる熱田の地域性

最近になって、熱田の人よりも「あつた人」になってきたと言われるようになりました。そのきっかけは2016年私が所属する「日比野商店街」の行事で、「あつた宮宿会」の発起人にあたる方を紹介いただいた時ではないかと思います。その方の「一緒に熱田を盛り上げていこう!」という熱い言葉に共感し「あつた宮宿会」に入会。その年から「朔日市」が始まり、「宮宿会」の皆さんとも親しくさせていただくようになりました。その頃、私はすでに50歳過ぎ。それでも会の若い皆さんと過ごす時間が楽しくて仕方ありませんでした。職種も年齢も異なる人たちと友だち付き合いをさせていただけるなんて、信じられないというか、感謝の気持ちでいっぱいですね。
熱田というと、熱田神宮を中心とした厳格な雰囲気と歴史の街というイメージを思い浮かべますが、人懐っこくて気さくな人たちが作り出す庶民的な風土、これがもう一つの熱田の顔ではないかなと思っています。

萩原さんには、どこで会えますか?

「ラグーナテンボス フェスティバルマーケット」(蒲郡市)にも店舗はありますが、何処にも行かない時は、ほぼ「自宅」と「市場」と「大名古屋食品卸センター」の熱田区の限られたエリア内のトライアングルで過ぎていきます。 「大名古屋食品卸センター」のお店では、朝7時頃からお昼まで作業をしていることが多いですね。ここで毎週土曜日に半値市を開催していますので、ぜひお買い物とお食事をお楽しみください。