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あつた人#07


profile

近藤 一磨
こんどう かずま
日比野商店街振興組合理事長、熱田区商店街連合会会長
ハーツカネショウ(合資会社近藤商店)代表取締役

日比野商店街 公式ホームページ

商学連携事業をきっかけに、商店街活性化を推進

日比野商店街は、1991年に日比野交差点から広がる道路沿いに誕生しました。当初62の加盟店でスタートしましたが、市道江川線の拡幅や大型店の出店などの影響を受け、閉店する店舗が相次ぎ、2006年になると41店までに減少。その状況の中で始まったのが、日比野地区に移転した名古屋学院大学との商学連携事業の取り組みです。
2007年から、商店街、学生(まちづくりサークル)、大学(社会連携センター)、地域NPOが参加して「日比野商店街活性化会議」を開始すると、ワクワクする斬新な企画が次々と生まれ、それを一つ一つ事業としてカタチにしていきました。学生発案の買い物スタンプラリー発行や、各店舗で新商品を考案して販売する日比野逸品グルメ事業、地元NPOが開発したB級ご当地グルメの販売などの販促事業が起爆剤となって商店街を活気づけています。
また、驚いたのは、日比野商店街の名物行事「ひびのコイまつり」でも学生が重要な役割を果たしたこと。5,000名もの参加者が集まるイベントの企画段階から運営まで参加して、参加者を大いに喜ばせてくれました。
こうした商学連携事業の取り組みが評価され、2009年には「愛知県活性化モデル商店街」、2013年には全国の商店街を対象とした経済産業省の「がんばる商店街30選」に選定されています。

学生との交流を深めて、楽しいイベントにも挑戦

商店街活性化事業が始まって以来、数多くのイベントや催しを開催しています。
例年12月末に開催する日比野商店街&名古屋学院大学による「もちつき大会!」もそのひとつ。会場となる名古屋キャンパスたいほうにお越しいただいた方々に、つきたてのおもちを振舞ったり、餅つき体験やステージイベント等も行っています。
また、2012年に発足した商店街の女性部は、大学の女子学生や地域NPOの女性メンバーも加えた「ひびの小町」の名前で活動を継続し、様々な実績を残しています。「ひびの小町」は、女性ならではの視点で独自のイベントの企画・運営、オリジナル商品の開発・販売を手掛けることが目的です。例えば、「ひびのコイまつり」で人気の高かった「赤ちゃんハイハイレース」も、「ひびの小町」が考案した催しでした。
日比野商店街では、これからも学生との交流を深めて、地域の皆さんに楽しんでいただけるよう様々な取り組みに挑戦していきます。

地域コミュニティの核となる商店街へ

熱田に古くから住む人は、堀川を境にして「川東」「川西」と地域を区別していました。「川東」は宮宿の宿場町、熱田神宮の門前町など古い歴史を持つエリア。当店も、戦前は「川東」にあたる現在の伏見通沿いにありましたが、戦後、現在地に移転しています。一方、日比野の位置する「川西」は、もともと田畑が多く、戦後は工場や住宅が建ち並ぶエリア。それを比較してみると、人が集まりやすい「川東」のほうが商売に向いていると思い込んでいました。
しかし、最近になって、商店街にとっても日比野は恵まれた環境にあることを実感しています。何といっても、日比野は交通の便がよく、緑豊かな白鳥公園や堀川沿いの遊歩道など憩いの場も多い。そして、大通りから1本中に入れば静かな住宅地が広がっていて、今も工場の跡地利用などでマンションや住宅の建設が続いています。そんなまちに魅力を感じて日比野に移り住む子育てファミリーが増えていて、商店街でもしょっちゅうそんな家族を見かけるようになりました。若い世代と共に成長し続けられるよう、これからの地域コミュニティの核として役割を果たせる商店街にしていくことを目標にしています。

Q.近藤さんには、どこで会えますか?

日比野駅から北へ江川線沿い徒歩1分のところに、「ハーツカネショウ」の大きな看板が目印の金物店「ハーツカネショウ」があります。平日(7:30~19:30)日祝(9:00~17:00)は店内で仕事をしていることが多いです。お気軽にお立ち寄りください。

ハーツカネショウ