経済学専攻修士課程2年
中島 美愛さん
---Q.「大学院進学」のきっかけを教えてください。
中島さん : 30代半ばから税理士の資格取得の勉強を始めました。税理士試験を受験するため専門学校に通っていましたが、その専門学校では同じ目標に向かって頑張る仲間に助けられながら、外国人の私にとって苦しい受験勉強を続けることができました。中には社会人として立派なキャリアを持ちながら税理士の資格取得に新たな一歩を踏み出し、現在税理士として活躍している友人がいます。その友人から「大学院で税理士試験の科目免除を目指すプログラムがある」といった話を聞いた事が、進学しようと思ったきっかけになりました。
---Q.1日のタイムスケジュールはどのようなものですか?
中島さん :
06:00~06:30 起床、散歩
06:30~09:30 朝食の準備や片付け、洗濯などの家事
09:30~12:30 税理士試験の受験勉強、論文の資料の読込み
13:00~14:30 ゼミでの質問や相談事項の準備
14:30~15:30 通学
16:00~18:00 論文の資料探し・下書きなど
18:15~21:15 ゼミ
21:15~21:45 帰宅
21:45~24:00 夕飯、お風呂、ゼミの資料の整理
今年の4月中旬までは会計事務所で働いていましたので、大学院の講義がない日は、朝9時~午後2時までの仕事の後、図書館で課題の準備や受験勉強をしていました。
履修科目の都合上、1年次には週3~4日名古屋に通学しました。静岡県磐田市からの長距離通学でしたので二日間連続の講義の時はホテル泊と大変でした。また電車や新幹線の中でレポートの準備や資料作りをしたこともありました。
2年生となった今は2週間に1回のゼミとなり、通学は随分楽になりました。
---Q.ゼミの内容・風景を教えてください。また、印象に残っている科目やエピソードがあれば教えてください。
中島さん : 1年次には、租税判例に対する解説・議論を通じ、各種税法の基本的な考え方を学びました。ゼミ指導の先生である上杉先生は消費税の大家で、どのような疑問に対しても明快な解答を頂きました。夏休み中にどうしても分からない問題があり、先生にメールで回答を頂いたこともありました。
土曜日の集中講義の「ビジネス紛争処理」では、刑法や民法関係の訴訟に関し特に業務上横領罪の事例を興味深く聴講しました。また、「企業法務研究」での不当解雇に関する事例研究はとても参考になりました。これらの講義を通じ、これからの税理士の仕事には現実に起こっている訴訟や判例の内容を理解し、法律家としての視点も欠かせないことに気付きました。ほかにも、「商事法務研究」の講義では一つ一つの条文を分かりやすく解説していただき、日常の生活にも役立つ内容だと思います。
講義終了後の飲み会もあり、とても楽しい思い出になっています。
---Q.今後の目標を教えてください。
中島さん : 韓国から来日して10年目の自分にとって、税理士資格取得のための勉強、大学院の入学およびレポートの作成、講義の課題発表など、はじめは全てが大変でしたが、友人たちの協力や支えがあったからここまで来られたと思っています。
これらの支えに報いるためにも、税理士資格を取得したいと思います。その後実務社会の中でこの資格を活かせる仕事に就きたいと考えています。帳簿記帳の代行や税金計算などはもちろん、企業の採算性の分析や利益向上のための提案、激変する経済環境への対処など、中小企業を支える経済専門家としての税理士を目指したいと思います。
中島 美愛さん
税法研究コース 租税法演習に在籍
経済学専攻修士課程 2008年度修了
西村 卓哉さん
---Q.本学で学ばれた感想を教えてください。
西村さん : 本気で税理士試験に合格しようとする人にとっては、非常に魅力的な大学院であると感じました。
私は、学業に専念していたこともあり、大学院で勉強(具体的には、週2、3日の通学)をしながら、税理士試験科目である簿記論、財務諸表論、法人税法に合格することができました。ゼミの教授やその他のスタッフの方々の税理士試験へのご理解とご協力があったからこそと考えています。
大学院のカリキュラムは、決して税法に偏ったものではなく、1人のビジネスマンとして、社会で活躍するために必要となる幅広い分野の勉強を行うことができました。
---Q.大学院で学んだことは、現在の仕事・業務にどのように活かされていますか?
西村さん : 現在、税理士登録の申請中ですので、正式な税理士ではありませんが、税理士業務を行ううえで活かされていることは、各税法について体系的に学ぶことができたことや判例を読むことができたこと、その他にも、会社法に関する知識をつけることができたこと、会社経営者の視点について学べたこと等があげられます。
これらのことが活かされている最も大きなことは、顧客から受ける質問への対応です。
具体的には、個人顧客からは、所得税・相続税に関して、法人顧客からは、法人税・会社法等に関しての質問を受けます。税理士として、これらに対応するうえで、そのどれかが不得意という訳にはいきません。大学院で幅広く学べたことは、私の財産となっています。
---Q.大学院で学ばれていた時の、印象に残っている科目、エピソード等を教えてください。
西村さん : ゼミでの論文作成が一番印象に残っています。ゼミでは、税法に関する論文の作成に関して、言葉の使い方や論文構成等細かい指導を受けることができました。
私は、大学(他大学)を卒業してすぐに本大学院へ入学しましたので、社会人経験がなく、文章の構成能力や日本語の正しい使い方という面に関しては、社会人である他の院生よりもかなり劣っていました。そのような状況の中で、細かく論文指導をしていただけたので、非常に強く印象に残っています。
---Q.最後に、大学院進学を考えている方に、メッセージをお願いします。
西村さん : 私が本大学院へ入学した最も大きな理由は、税理士試験の免除を受けるためです。
現在、税理士試験は、どの科目も非常に取りづらく、難しいものとなっています。1科目を取得するのに何年も費やすという方もおり、特に働きながら科目を取得するというのは、非常に困難なことです。もちろん、働きながら科目の試験に合格される方はおり、その科目について、合格している方とそうでない方との知識の差は、歴然です。その知識の差、力の差は、私が実務についてから、身にしみて感じている部分でもあります。しかし、そういった差は、税理士資格を取得してから、税理士になってから埋めることも可能です。
私は、資産税の科目については取得していませんが、税理士として必要なある程度の知識は、自己学習で賄うことができていると考えています。
大学院では体系的な勉強ができるという強みもありますし、なにより、早く税理士資格を取得したいという方(もちろん論文の作成には相応の苦労・努力が必要ですが)は、ぜひ大学院への進学をおすすめします。
西村 卓哉さん
税法研究コース 消費税法演習(現名称:租税法演習)を修了


