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私立大学研究ブランディング事業

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研究チーム⑩(実証研究)



2019年度 研究内容・研究成果

研究内容|熱田巡回バスの利用者評価アンケート分析


熱田巡回バス(小型バス)

実証研究の第一段階として、2019年7月からイオンモール熱田が熱田区内で運行する熱田巡回バスの利用者を対象にして評価やニーズに対するアンケートを実施し、この民間運行バスのより有効な活用方策について検討した。同時に各バス停(7ヶ所)における乗客数、降客数も時間帯別に把握した。

2020年1月25日(土曜日)と28日(火曜日)の二日間(11時台から18時台/13時台は運行せず)、乗降客数を調査した。バス停ごとの乗客数、降客数は下記の通りである。

研究成果|モールへの行き来実態とバス要望


●乗降客の延べ数は土曜日で195人、平日で160人と前者が多い。平日の1.2倍で、思ったほど開いていない。平日は夕方の時間帯での利用が土曜日よりも多い結果となった。
●利用者の属性は女性中心(63%)で、60歳代中心の40~60歳代、住所は熱田区(87%)、会社員・主婦(主夫)・無職で80%近くを占める。
●多くの利用者はほとんどがイオンモール熱田を起終点に利用している。そうでない利用は89サンプルのうち3サンプルのみであった。利用目的は買物(87%)が圧倒的に多かった。利用頻度は月数回が最も多く(28%)、週1回(19%)、週数回(17%)の順となる。
●熱田巡回バスへの評価は、①バスの大きさ、②バス停の位置、③バスルート、④バス停デザイン、⑤1周時間の順に評価が高い。
●バスへの付加価値づけについては、「バス停付近の史跡や施設のガイド」(47.7%、不明除く)、「バスのラッピング」(40.0%)、「子供たちの作品ギャラリー」(24.6%)が三大内容となっている。

2020年度 研究内容・研究成果

研究内容|熱田巡回電気小型バスのラッピングデザインプロセス


イオンモール熱田が環境に配慮した熱田巡回の電気小型バスを2020年度に走行させるにあたって、地域の人々に愛着を持ってもらうために、本学の学生がラッピングバスのデザインを行うこととなった。そこで、学生主導の電気小型バスのラッピングデザインのプロセスを明らかにし、その成果を利用者に評価してもらう予定であったが、新型コロナウィルス感染症の影響により、電気小型バスの納入が遅れたため、実際に走行させる時期が延期となり、年度内に利用者評価は行うことができなかった。

ラッピングバスのデザインは、以下のプロセスで行った。

  1. デザインを行うにあたって、まずデザインコンセプトを明確にした。その際、運行主体であるイオンモール熱田の担当者と学生との意見交換を行った。
  2. そのコンセプトをもとに盛り込むべき要素を整理した。学生を4つのグループに分けて議論した。「御剣神話」「都市景観」「つなぐ虹」「和テイスト」がその要素である。そして「熱田を駆けるバス」とした。「駆ける」は「架ける」にかける。
  3. これらの学生提案をうけ、学生によるイメージ図をもとに「商品としてのデザイン」にむけて、コンセプトや導入要素を変更せずにプロデザイナーに描いてもらった。
  4. 学生間の調整を経て、最終的に3つのカラーバリエーション(紺、赤紫、深緑)とし、最終的にイオンカラーである赤紫となった。

研究成果|過去と未来をつなぎ、地域をつなぐ虹の懸け橋

以上のプロセスを経て完成したラッピングバスのデザインは下記の写真の通りある。このバスが環境配慮を促し、地域の人々に愛着を持ってもらうなど、利用者からどのように評価されるかを把握する必要がある。コロナ禍のなかでその点の研究は進んでおらず、これからである。

熱田巡回電気小型バスのラッピングデザイン(側面)

熱田巡回電気小型バスのラッピングデザイン(正面)

熱田巡回電気小型バスのラッピングデザイン(背面)

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