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大学紹介

卒業生が語る:岡田 眞直


岡田 眞直

大学の剣道部で、学び、気付いたことが、
こうして今、八段昇段へとつながりました。


愛知県警察 愛知県港警察署 警務課 岡田眞直


プロフィール
中学1年で剣道をはじめる。一宮南高等学校を経て、1985年に名古屋学院大学経済学部商学科入学。1989年に愛知県警に入り、1996年まで、剣道の特別訓練生として活躍。1997年より後輩の指導役となったのち、2012年に港警察署にて剣道指導員を務める。2004年の七段昇段からちょうど10年目にあたる2014年5月、初めて挑んだ8段審査で、見事昇段。愛知県一宮市出身。

剣道一筋の学生時代から、大学へ

岡田 眞直

私は小学生の時は野球少年でしたが、中学で剣道部に入りました。私の中で剣道はとてもかっこいいスポーツというイメージ。稽古や試合を見るのも、防具をつけるのも、とても憧れていました。野球と違って一対一の対戦で、竹刀を持って相手と戦うというスポーツを好きになったことが、剣道を始めたきっかけでした。
高校では、全国大会を狙えるところまで登りつめることができました。全国を狙い、稽古に励んでいた、部活ばかり、稽古ばかりの日々でした。もちろん進学時には、剣道が強い大学も視野に入れていましたし、実は剣道の推薦枠で入学できる話もありました。でも、高校時代に剣道一筋の生活を送っていたので、大学に入って剣道をストイックに続けていくか、自分らしく続けていくか、それは少し迷いましたね。高校時代に一生懸命やりすぎたせいかもしれませんが、最終的には自分に合った大学で、そこの剣道部で剣道をしていこうと考え、名古屋学院大学を受験しました。

広大なキャンパスに期待を寄せて

名古屋学院大学に初めて訪れたのは受験の時。当時は瀬戸のキャンパスでした。広大な敷地内に、立派な建物がいくつも建っていて、校舎はもちろん、グラウンドや剣道場も広くてしっかりしている印象。たくさんの緑に包まれていて、「この山は、名古屋学院大学のためにあるんじゃないかな」と思うほどでした(笑)。学内の移動に、わざわざ車を走らせることもありましたね。それくらい広い大学で、のびのびと学生生活を送りました。
当時は、啓明館の中に合宿所があって、そこで年2回、剣道部の合宿をしたのも思い出深いですね。ほかの大学と比べても、とても広くて施設自体もしっかりしていて、新しくて先進的な大学のイメージを抱いていました。あと、私が入学したのはチャペルができあがった翌年で、チャペルで礼拝に参加したのも憶えています。当時、宗教学の梶原先生に呼ばれて、3年のクリスマスに学ランを着てクリスマスコンサートに参列したことも。瀬戸はとても居心地の良いキャンパスでしたよ。

今の僕の人生観を培ってくれた場所

岡田 眞直

大学の剣道部では、1年生から選手で使ってもらうことが多かったので、たくさん試合に出ることができました。3年の後半から主将をつとめ、厳しい稽古でしたがとても良い経験をさせていただきました。当時の剣道部の仲間とは、今でも仲良くさせてもらっています。公務員になった人も多く、今の仕事場にも当時からの仲間もいます。先日、名古屋で八段昇段記念のお祝い会を開いたときも、たくさん集まってくれて嬉しかったですね。
剣道は、ただ試合に勝つだけではなく、目指す道がいろいろあるということを実感したのは、大学時代でした。実力が上がっていくと、「試合に勝つため」だけの努力をしがちですが、ただ強くなって試合に勝つだけの剣道ではなく、「質の高い剣道をする」ということを教えてもらったのも大学の時。強さも必要ですが、相手に勝つためには、質の高い剣道、自分らしい“美しい”剣道ができて、さらにそれを一本にどうつなげていくかが大切だということを、剣道部で師範をしてみえた加藤先生をはじめ、大学の剣道部で学びました。剣道に対する考え方、稽古に対する意気込み…。そういうものを教えていただく中で、自分の人生観を培っていけたのが大学時代。名古屋学院大学とここの剣道部は、今の私をつくりあげてくれたところでもあると思っています。

剣道が好きだからこそ、貫きたいこと

県警に入ってからは、剣道特別訓練生として毎日剣道に明け暮れる日々でした、私は県警の代表選手として、「全国のトップになりたい」と思い、毎日剣道に励んでいましたが、最終的には29歳の時に現役を引退し、後輩の剣道の指導役になり、現在警察署の剣道の先生として仕事をしています。 指導者である以上、いままで教えてもらった剣道を、今度は伝えていく立場だと思っています。選手としての第一線を退いた後も、一生懸命剣道をやってこれたのは、やはり剣道が好きだったから。先輩や先生にも「これからは選手としてではなく、いままでやってきたことを指導に活かして、次代の選手を育てていくことが大切。地元や地域にも貢献しなさい」と教えていただきました。 また、今、地元で剣道をやるようになってから、さらに剣道の楽しさがふくらんでいます。地元の剣道連盟の稽古会や、少年剣道の道場での稽古など、地域の剣道に浸かっています。名学の白鳥キャンパスの剣道部ができた時にも、稽古に来させていただきましたよ。

超難関と言われる、八段への昇段

八段は、七段昇段から10年後に挑戦することができます。2004年の七段昇段からちょうど10年目にあたる今年5月、念願の八段審査に挑みました。ただ、合格率は1%未満。十数回も挑戦している人もいるほど、厳しく難しい審査と知っていましたが、私自身は基本を重視し、自分の“美しい剣道”ができるように稽古を積み重ね、自信とまではいきませんが、受験に向けた準備はしていったつもりでした。 審査会当日は、緊張よりも審査を受けられる喜びの方が強かったですね。周囲は全国でもトップレベルで活躍をしていた人達ばかりで、そのフィールドに僕も乗れたんだという実感に満ちていました。合格を意識しすぎず、自然体の自分で、自分が持つ全ての力を出し切ろうという気持ちで、リラックスして挑むことができ、結果、八段に合格することができました。
八段になると、周りの期待値もぐんと上がります。そのために今の自分を維持しつつ、どんなときも見本になるような自分でいたいとも思っています。これからも、決して努力を惜しまず、人の見本になるような剣道がしたい。自分なりの剣道を周りに伝えていくことで、地域や剣道界に貢献していきたいと思っています。

「続ける」ことの難しさ、すばらしさ

岡田 眞直

剣道一筋(ちょっと大げさですが(笑))で生きてきた僕がひとつ言えるのは「継続は力なり」ということ。ひとつのことをと続けることのすばらしさです。自分を信じて続けていけば、それがどこかできっと実を結んでくれると思います。僕が大学時代に、それまで続けてきた剣道と改めて向き合って、本当に剣道が好きだと思えました。だから続けてこれたんだと思います。在学生のみなさんにも、どんなことでも良いので、いつか見つけてほしいと願っています。好きなことを貫き通すことは、易しいようで、困難もたくさんあります。でもその先には明るい未来が待っていると思っています。
八段に昇格した時に、記念に手ぬぐいを作りました。何かいい言葉はないかと考え、自分で筆を持って「一生剣命」と書きました。これからも死ぬまで剣道をやり抜きたい。命ある限り、剣道をやり続けていきたいという思いを、この言葉に込めました。これからも剣道と人生を共にし、死ぬまで剣道を続けて行くという決意も新たに、“一生剣命”の精神を、これからも貫き通していきたいです。
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