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大学紹介

卒業生が語る:入川 達三


入川 達三

まずは動くこと。そして、自ら考えること。
大学での出会いが、私の人生を変えてくれました。


株式会社プロトコーポレーション 代表取締役副会長 入川達三


プロフィール
1981年、名古屋学院大学経済学部商学科卒業。株式会社ノエビアにて営業職を経験後、1992年6月に株式会社プロトコーポレーションに入社。2003年に代表取締役社長就任。2014年から代表取締役副会長就任。中古車情報誌「Goo」で知られる、株式会社プロトコーポレーションは、新車・中古車、パーツ・用品等をはじめとした自動車関連情報ならびにカルチャー、レジャー等の生活関連情報サービスの提供を行う。名古屋学院大学エグゼクティブ同友会代表。

自然いっぱいの瀬戸キャンパスで

私が通っていた頃は、まだ瀬戸キャンパスだけでした。瀬戸キャンパスは、とにかく緑がいっぱいで、自然豊かなところ。長くて急な坂を上がったところにあるので、冬になって雪が積もったり道が凍ったりすると、バスが登れないという理由で休講になっていたんですよね。今みたいに携帯電話があるわけではないから、行ってみたら坂の下で休講を告げられる、というせつない思いも何度かしました。入学当初は大学までバスで通っていましたが、その後はバイクを買って、バイク通学。大学が終わると、名古屋市内までバイクを走らせてバイトへ行くという日々でした。
新しくできた名古屋キャンパスには、ここ最近、エグゼクティブ同友会や講演で行く機会があります。エグゼクティブ同友会には現在卒業生が80人くらい在籍していて、学生向けにセミナーなどを行っています。私たちの経験をお話することで、学生にとって刺激になったり気づきのきっかけになったりするといいなと思っています。メンバーはとても個性的な人たちばかりですよ(笑)。大学で出会った友人も先生も、いい意味で、とても個性的な人がたくさんいる大学だったなぁという印象ですね。

人生について考え抜いた、就職活動

入川 達三

在学中の4年間で一番印象に残っているのは、就職活動ですね。自分について、さらに自分の将来について、一番考えた時期だったように思います。3年の終わりにガイダンスがあって、4年生になると同時に就職活動を開始しました。でも、いざ始めようと思っても「どの会社がいいのか」「どんな職種が自分に合っているのか」なんて全然わからなかったんですよね。それで、とりあえず一回相談してみようと思って、就職課へ行ったんです。そこに、笠原先生という、当時で50歳くらいの男性の先生が居て。その先生のことは、今でも鮮明に覚えています。先生にさえ相談すれば、「今この業界が勢いがあっていいよ」とか「こんな企業がおすすめ」とか、そういったヒントがもらえるとばかり思っていました。でも笠原先生はたった一言、「とにかく会社回ってこい!」と。はじめは先生が言っていることの意味が全くわからなかったんですが、「まぁとりあえず回ってみるか」と思って、求人誌を片手にひたすら回りました。おそらく、50~60社くらいは行ったと思います。そうして会社を回っているうちに、少しずつわかってきたことがあったんです。

この出会いが、自分を変えてくれた

会社訪問を続けていくうちに、「今、どの業界が元気がいいのか」「営業という仕事はどんなことをするのか」「企画や制作という役割はどんな人に向くのか」、それだけでなく、「企業が求める人材像」みたいなものも少しずつわかってきたんです。それまでは頑に「自分に合う会社はどこだろう」と思い悩んでいたのが、「自分には何ができるんだろう」という考えに変わっていくのがわかりました。そうして思い進めていくことで、必然的に「僕にできるのは営業だ」という答えに行き着いたんです。最終的には営業職に的を絞り、4社受けて、4社とも受かりました。
今思うと、この就職活動の1年が、自分の人生や将来について今までで一番考えた時期だったかもしれません。そして笠原先生の「とにかく会社回ってこい!」という、ぶっきらぼうにも見える一言が、自分を変えてくれたように感じます。行動に移すことで見えてくるもの。自ら考えることの大切さ。笠原先生のあの一言だけで、4年間在籍した意味は存分にあったと思うほどです。人との出会いというものは、大切ですね。

「かっこいい生き方がしたい!」

入川 達三

入社する前に、今度は「社会人になったらどんな生き方をするか」を真剣に考え始めました。でも考えすぎて収拾がつかず、最終的には「かっこいい生き方がしたい!」というシンプルな思考に行き着きました。じゃあどうすればかっこいいか。きっと「仕事ができる人」はかっこいい。じゃあ、仕事ができるようになるには…? それなら「早く仕事を覚えよう!」と思ったんです。そこで、入社1日目から、朝一番に出社して、一番最後まで残る、ということを実践してみました。今みたいに先輩が丁寧に仕事を教えてくれるなんていうシステムはありませんから、とにかく先輩の仕事を身近で見ていようと思ったんです。そのために最後まで残って、残業中の先輩の手伝いをすることで、仕事方法を盗みながら、覚えていくことに成功しました。あとは、誰もやりたがらない仕事に手を挙げることにも積極的になりましたね。これも理由はただ一つ、「かっこいいから」。人は一瞬でかっこよくなんてなれません。白鳥のように水面下で一生懸命水を掻いていた、入社1年目。大学在学中、就職活動の時に覚えた、「自ら考えて行動する」ということが、社会人になってからも生きていたんだと思います。

すべては、お客様の満足のために

33歳の時、岐阜に住む母の近くに居たいという理由もあって、東京から名古屋に帰って来て転職しました。この時に、現在の「(株)プロトコーポレーション」に入社しました。が、入社1週間で関西勤務の辞令が。当時東海圏だけの発行だった中古車情報誌「Goo」の、関西版の立ち上げ責任者に抜擢されたんです。会社名も媒体名も全く知られていない関西地域での新規開拓にはとても苦労しましたが、「掲載すれば絶対に効果がある」という自信はありましたし、そういうものを作らなければ、と必死でした。だって、そこにお客様の満足がないと、我々が動く意味はありませんから。努力の末、関西版が軌道に乗ってからは、北関東、南関東、北海道、東北、広島…と進出し、私は2003年に代表取締役社長に就任しました。今も、「お客様の満足の結果、利益を得ましょう」ということを、社員にいつも言っています。お客様が満足することを考えること、提案すること。これが結果につながると思っています。

自分の人生を、映画に例えるのなら

入川 達三

在学生のみなさんには、時間がたくさんある学生のうちに「社会に出たらどんな生き方をしたいのか」「どんな自分になっていきたいのか」を、じっくり考えてほしいですね。要は、自分の人生を映画に例えるのなら、どんな映画にしたいか、ということ。一番肝心なのは脚本。そしてそれを自分がどう演じるか。役者も監督も、もちろん自分。だって自分の人生ですから。その通りになるかどうかは別として、それ自体を「考えてみる」ということに意味があると思っています。「アカデミー賞を取るような映画を作る!」という目標からでもいいと思います。まずは大まかな構想を練って、それが見えたら、どんどん掘り下げていけばいい。そうすると、今、自分がしなければいけないことがおのずと見えてくるはずです。そして大変なのはそこから。そこからどう向かい、どう努力できるかが、一番重要なんですよね。本当にすばらしい映画ができるかどうか、自分が幸せな人生を送れるかどうかは、「考える」ことにかかっていると私は思います。
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