「名古屋学院大学総合研究所研究叢書39」が発刊されました
名古屋学院大学総合研究所 研究叢書39の刊行
神山美奈子著『W.M.ヴォーリズと朝鮮の物語 真の「神の国」を求めて』かんよう出版
本書は、3部24章で構成され、W.M.ヴォーリズ研究の中でもあまり扱われてこなかった朝鮮半島における作品を中心に、建物をめぐる人間関係や建築の背景、そしてその建物がどのように使用されたのか、現在はどうなっているのかなど、ヴォーリズが朝鮮半島に残した痕跡を辿る。ただ、朝鮮半島において現存しているヴォーリズ建築は少なく、朝鮮戦争時に消失、あるいはヴォーリズ建築であることをあまり知られないうちに解体されるなど様々な事情がある。現存する中で最も注目される梨花女子大学にはヴォーリズ自身はもちろん、朝鮮人である彼の弟子の作品もある。ヴォーリズから学んだ朝鮮人の弟子についてその人生にも光を当て、彼らが生きた植民地支配期の日本と朝鮮との関係史に照らし合わせながら、まるでドキュメンタリー作品を観るかのように書き下ろした。残念なことに、残された写真で確認できる限り北朝鮮にもヴォーリズ建築は存在したが、今どうなっているかについては確認することができない。
ヴォーリズが目指した「神の国」はいかなるものだったのか、その信仰とキリスト教の伝道という側面からも焦点を当てながら朝鮮半島のヴォーリズ建築に迫る。目次については以下の通り。
第一部 亡国の地で学校建築による信仰の種を蒔く
1. ヴォーリズ建築、そして朝鮮半島との出会い
2. 梨花女子大学に残るヴォーリズの息吹
3. 姜沇との出会いと三・一独立運動
4. 姜沇に託した泰和基督教社会館
5. 永明高等学校と梨花女子大学の繋がり
6. 時と空間を越えた尹東柱との交わり
7. 延禧専門学校(現、延世大学)に建つヴォーリズ建築
8. 延世大学に静かに佇む漢慶館
9. 眞善美館に込められた想い
10. 建築から感じるこどもへの眼差し
第二部 分断の地で教会建築による希望の光を照らす
11. 悲劇の舞台となった鐵原第一監理教会
12. 「美しい三大教会」と言われた教会群
13. 今は遥か元山中央教会の建設
14. 試練に遭いながら神の業を担う安東教会
15. 朝鮮を愛した浅川巧と日本メソヂスト教会
16. ヴォーリズと京城メソヂスト教会
17. プロテスタントの代表、セムナン教会
18. ヴォーリズの面影を残すセムナン教会
第三部 日韓の狭間で愛と平和の礎を築く
19. 日韓の女子神学校にみるヴォーリズ建築
20. 宣教活動を支える宣教師館の建築
21. 天と地を結ぶ出会い
22. 東京朝鮮YMCAと独立宣言
23. 科学都市大田の教会と育児園の建設
24. 建築で表す「義」と「平和」と「喜び」
第一部では朝鮮半島の学校建築に携わったヴォーリズの作品について、第二部では日本人教会、朝鮮人教会それぞれの教会建築について、第三部では神学校や宣教師館などの作品について紹介する。信仰の種を蒔き、希望の光を照らし、愛と平和の礎を築いたヴォーリズの朝鮮半島における働きを探った。
ヴォーリズが目指した「神の国」はいかなるものだったのか、その信仰とキリスト教の伝道という側面からも焦点を当てながら朝鮮半島のヴォーリズ建築に迫る。目次については以下の通り。
第一部 亡国の地で学校建築による信仰の種を蒔く
1. ヴォーリズ建築、そして朝鮮半島との出会い
2. 梨花女子大学に残るヴォーリズの息吹
3. 姜沇との出会いと三・一独立運動
4. 姜沇に託した泰和基督教社会館
5. 永明高等学校と梨花女子大学の繋がり
6. 時と空間を越えた尹東柱との交わり
7. 延禧専門学校(現、延世大学)に建つヴォーリズ建築
8. 延世大学に静かに佇む漢慶館
9. 眞善美館に込められた想い
10. 建築から感じるこどもへの眼差し
第二部 分断の地で教会建築による希望の光を照らす
11. 悲劇の舞台となった鐵原第一監理教会
12. 「美しい三大教会」と言われた教会群
13. 今は遥か元山中央教会の建設
14. 試練に遭いながら神の業を担う安東教会
15. 朝鮮を愛した浅川巧と日本メソヂスト教会
16. ヴォーリズと京城メソヂスト教会
17. プロテスタントの代表、セムナン教会
18. ヴォーリズの面影を残すセムナン教会
第三部 日韓の狭間で愛と平和の礎を築く
19. 日韓の女子神学校にみるヴォーリズ建築
20. 宣教活動を支える宣教師館の建築
21. 天と地を結ぶ出会い
22. 東京朝鮮YMCAと独立宣言
23. 科学都市大田の教会と育児園の建設
24. 建築で表す「義」と「平和」と「喜び」
第一部では朝鮮半島の学校建築に携わったヴォーリズの作品について、第二部では日本人教会、朝鮮人教会それぞれの教会建築について、第三部では神学校や宣教師館などの作品について紹介する。信仰の種を蒔き、希望の光を照らし、愛と平和の礎を築いたヴォーリズの朝鮮半島における働きを探った。