修了生の声(英語学専攻)
プロフィール
籠原 勇太さん
大学時代について
大学時代は、どのような学生生活を過ごされたか教えてください。
とにかく色々な分野の勉強をしていました。大学院で専攻することになった言語学はもちろんですが、数学や物理学、経済学など、図書館で勉強した分野は様々です。
卒業論文のテーマを教えてください。
卒業論文は省略現象の制約を研究していました。私たちは普段言語を使用する時、言葉を省くことがあります。これを省略といいますが、省略が起こる制約とは何なのかを研究していました。
学修について
大学院に進学した理由を教えてください。
大学3年の頃に、生成文法という言語学の理論を学ぶ授業がありました。そこでは今までと全く異なる言語の見方を知り、大学院で言語学を専攻したいと思うようになりました。
大学院ではどのような研究をされたか教えてください。
大学院では、日本語のナド・ナンカと助詞のトの共起性を研究していました。ナド・ナンカにはお互いに入れ替えても問題のない例文が多く観察される中、「俳優になりたいなどと思ったことはなかった」のナドをナンカに置き換えた「俳優になりたいなんかと思ったことはなかった」は文法的ではない文です。このように、助詞のトを伴うとその交替関係が崩れるのは何故かを調べていました。
大学院はどのようなところだったか教えてください。
大学院で受ける授業は、研究分野の専門知識が身につくのはもちろんのこと、自分の研究とは異なる分野も学びます。しかし、一見自分の研究と関わりのないように見える分野も、研究のヒントになることがあって面白かったです。
どのような方が大学院に向いていると思いますか。
目に見えないものと向き合うのが好きな人は大学院に向いていると思います。論文では客観的なデータを載せますが、研究をする時はむしろ目で捉えにくい、曖昧なことを相手にすることが多いです。研究では事実の背景にある、原因や理由を調べることが多く、その点から、目に見えないものと向き合える人は大学院へ行くと楽しく感じると思います。
後輩へのメッセージ(進学を考えている方へ一言)
大学院は大学の延長線上にあると思われるかもしれませんが、半分正解で半分間違いだと思っています。大学と大学院では、共に知らないことを学び続けるという共通点がありますが、大学院では、みんなの知らないことを自分で明らかにするところです。知恵を自分のものにしていきましょう。
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