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公開講演会『アジア世界のローカリティと宗教』開催のご案内


名古屋学院大学「ローカリティと宗教」研究会主催

■講演会:アジア世界のローカリティと宗教
■日時:2022年12月6日(火)13:00~14:30
■会場:名古屋学院大学名古屋キャンパスしろとり希館201教室
(名古屋市熱田区熱田西町1番25号)
■一般公開、先着順、聴講無料、申込不要
※参加ご希望の方は直接会場にお越しください。
※ 感染対策を十分に講じます。ご来場の際はマスクを着用するなど、ご協力をお願いいたします。

第1部 13:05~13:45

皇帝が寺院の奴隷になったわけ―梁武帝の捨身―
講師:会田 大輔
■概要
5~6世紀の中国は、遊牧民が支配する北朝と、漢人が支配する南朝の二つに分裂する南北朝時代であった。この時代、南朝・北朝ともに仏教が広く流行し、王権と密接に結びついていた。特に南朝の梁(502~557)では、初代皇帝の武帝(在位502~549)が仏教に傾倒し、皇帝菩薩と呼ばれるほどであった。さらに梁の武帝は、寺院に身を捧げて奴隷となる捨身をも断行している。従来、武帝の捨身は、仏教にのめり込み、国を傾ける一因になったとみなされていた。しかし、近年、その思想的背景や政治的意義について研究が進められている。捨身の淵源もスリランカではないかと指摘されている。そこで本講演では、梁の武帝の捨身について、先行研究を踏まえた上で、政治・外交面の意義について論じていきたい。

■プロフィール
1981年生まれ。東京都出身。博士(史学)。2013年、明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了。 日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在、明治大学・東洋大学・立教大学・山梨大学・京都芸術大学非常勤講師。専門は中国南北朝隋唐史。第35回東方学会賞受賞。著書に『南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで』(中公新書、2021年)がある。論文に「北周政治史与六官制」(『中国中古史研究』7、2019年)、「北周武帝
の華北統一」(『魏晋南北朝史のいま』勉誠出版、2017年)、「北周天元皇帝考」(『東方学』131、2016年)などがある。

第2部 13:45~14:25

チベット仏教世界の今―「宗教の中国化」と国際社会―
講師:大野 旭(楊 海英)
■概要
仏教にさまざまな宗派があり、そのうちの一つがチベット仏教である。世界の屋根たるチベット高原を中心にモンゴル高原とシベリア南部、それに満洲平野と東トルキスタン(新疆)を含む広大な地域を研究者は「チベット仏教世界」と呼んでいる。チベット語の仏典はサンスクリットに近いことから、チベッ ト仏教もまた仏教世界において重要な地位を占めている。このチベット仏教世界は、チベットと南モン ゴル、それに東トルキスタンが中国に組み込まれたために、信仰の自由が奪われている。それでも、人々は仏教文化と精神を維持し、独自の地域文化の形成に取り組んでいる。およそ30年にわたる現地調査のデータを駆使し、最新の信仰形態について報告する。

■プロフィール
1964年、南モンゴルのオルドス高原生まれ。モンゴル名オーノス・チョクトの日本語訳は大野旭。国立静岡大学人文社会科学部教授。専攻は文化人類学。博士(文学)。主な著書に『モンゴルのアルジャイ石窟─その興亡の歴史と出土文書』(風響社、2008年)、『墓標なき草原─内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録(上・下)』(岩波書店、2009年、第十四回司馬遼太郎賞受賞)、『中国とモンゴルのはざまで─ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(岩波書店、2013年)、『モンゴルとイスラーム的中国』(文藝春秋、2014年)、『モンゴル人の中国革命』(筑摩新書、2018年)、『最後の馬賊―〈帝国〉の将軍・李守信』(講談社、2018年)、『モンゴルの仏教寺院』(編著、風響社、2021年)など。

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お問い合わせ先

名古屋学院大学国際文化学部 宮坂 清 kmiyasak@ngu.ac.jp

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