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2021年10月31日・12月5日交錯する宗教と民族―交流と衝突の比較史―



国際文化学部主催公開シンポジウム

2021年10月31日(日)と12月5日(日)に、国際文化学部主催公開シンポジウム「交錯する宗教と民族―交流と衝突の比較史―」を開催いたしました。

このシンポジウムは、「宗教と民族の対立・交流の現代歴史学的研究」(2017~20年度、代表:鹿毛敏夫)と「ローカリティ形成における宗教の関与についての学際的比較研究」(2021~25年度、代表:宮坂清)の2つの本学研究助成による成果および経過を、一般および学生向けにわかりやすく紹介することを意図したものです。
2020年7月に、12名による共同論集『交錯する宗教と民族―交流と衝突の比較史―』を、東京の勉誠出版より刊行して、その成果を社会に還元しましたが、2回にわたるこの公開シンポジウムは、研究成果を論文の執筆で終わらせるのではなく、著者みずからの言葉で語り、クラインホールでの対面とYouTubeによる配信によって、広く紹介しようと企画したものです。

【第1回】10月31日(日)「宗教の断絶と叡智」


①ラダックのアイデンティティ運動―もうひとつの「カシミール問題」/宮坂清(文化人類学/国際文化学部准教授)
②インドネシア・アチェ州のイスラーム刑法と人権/佐伯奈津子(地域学/国際文化学部准教授)
③宗教と平和―宗教多元社会における戦争―/黒柳志仁(宗教学/国際文化学部准教授)
コメンテーター/今村薫(現代社会学部教授)・佐竹眞明(国際文化学部教授)
総合司会/鹿毛敏夫(国際文化学部教授)


第1回目は、テーマを「宗教の断絶と叡智」に設定し、文化人類学・地域研究・宗教学の3つの観点から、「宗教」の融合と衝突・断絶の歴史、および「宗教文化」の多様性・多元性理解に基づく共存への叡智について発信しました。学生からは宗教問題の本質を突く多くの質問や意見が集まり、先生方とのやり取りのなかで、宗教のあり方を模索する意識がより高まったシンポジウムとなりました。

【第2回】12月5日(日)「流動する民族社会と「国家」・個の相克」


①ドイツ語圏越境作家における言語、民族、文化をめぐって/土屋勝彦(越境文学/国際文化学部教授)
②近代名古屋にとっての中東―実業界との関係を中心に―/吉田達矢(歴史学/国際文化学部准教授)
③戦国大名の「国」意識と「地域国家」外交権/鹿毛敏夫(歴史学/国際文化学部教授)
④保育園で働く看護師の語りから考える多文化共生/梶原彩子(現代日本語学/国際文化学部講師)
コメンテーター/増田あゆみ(国際文化学部教授)・神山美奈子(商学部准教授)
総合司会/宮坂清(国際文化学部准教授)


第2回目は、テーマを「流動する民族社会と『国家』・個の相克」に設定し、文学、歴史学、日本語学の3つの観点から、流動化が進む民族社会の諸相、社会に枠組みを与える国家の諸相、そしてそこで多文化共生の方法を模索する個々の人間の営みについて発信しました。会場の学生からは、流動する民族社会をいかに捉えるか、そして私たちはそこで何ができるかなどについて、真摯な質問が寄せられ、先生方とのあいだで議論が交わされました。

2日間のプログラムを通してこれまでの共同研究の総括を行うと同時に、今年度から5年間の予定で実施している新たな共同研究の課題を見出すこともでき、実り多いシンポジウムにすることができました。


【主催】
名古屋学院大学 国際文化学部
「宗教と民族の対立・交流の現代歴史学的研究」会(2017~20年度、代表:鹿毛敏夫)
「ローカリティ形成における宗教の関与についての学際的比較研究」会(2021~25年度、代表:宮坂清)

【撮影・配信】
NPO法人LiNKS

シンポジウム動画の配信

シンポジウム動画はこちらからご視聴いただけます。

第1回宗教の断絶と叡智

第2回流動する民族社会と「国家」・個の相克

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