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総合研究所


総合研究所は、専任教員全員が研究所員として、自らの研究活動はもとより、共同研究・プロジェクトにも参加し、その成果を学内外に広く公開するとともに、教育にも反映させる役割を果たしています。

研究等業績一覧

2025年度研究助成

課題・共同研究

・ローカリティ形成における宗教の関与についての学際的比較研究【継続】
(学部及び学科の特色づけに資する研究) 研究代表者:国際文化学部 宮坂 清  本研究は、ローカリティ(Locality、地域性)が形成される際に、宗教がいかに関与するかについて、日本を含むアジアの事例を比較しつつ考察することを目的とする。宗教は主要なコンテクストのひとつとして種々のローカリティの形成や変化に関わってきたと考えられるが、それはどのようにしてであるか。この問題を、宗教が関わる事例を日本を含むアジアの様々な事例を収集し、それをコンテクスト的に解釈し、相互に比較するという作業をつうじて明らかにする。この作業を通じて、これまでさまざまな学問分野や文脈において曖昧かつ多義的に使用されてきたローカリティ概念を批判的に検討し、学際研究の枠組みとして提示したい。

・陶磁器産地「瀬戸」の将来像と持続可能な展開に関する政策研究【継続】
(本学が関係する地域の課題及び活性化に関する研究) 研究代表者:現代社会学部 小林甲一  この研究は、本学に蓄積された地域政策研究と陶磁器産業研究を融合させることによって瀬戸焼振興による地域活性化という瀬戸市の課題にアプローチし、他産地との比較も視野に入れて陶磁器産地「瀬戸」の将来像を描き、地域で共有することを通して瀬戸における陶磁器産業の持続可能な展開に資する政策のあり方を明らかにする。また、これは、瀬戸市ものづくり商業振興課と連携して政策協働型・「地域伴走」型の政策研究として行うものであり、政策の研究と実践を地域において有機的に協働させることで研究成果をそのまま地域活性化に活かすとともに、地域からのフィードバックによって研究成果の実を高めていき、今後の政策提言にもつなげていく。

・生成AIを活用した学修・教育成果把握のための研究【継続】
(本学に資する教育方法の革新に関する研究) 研究代表者:経営学部 杉浦礼子  本研究は、経営学部データ経営学科において、学生の学修成果や教育成果をより効果的に把握・可視化する方法を検討することを目的としている。近年急速に発展している生成AI技術を活用し、学生の学修振り返りデータやアンケート結果などを分析することで、学生一人ひとりの学びの状況や課題を把握し、より効果的な学修支援や教育改善につなげることを目指している。また、本研究で得られた知見は、FD等を通じて共有し、大学全体の教育方法の高度化に貢献することを目標としている。

・グローバル・クリスチャニティと名古屋学院大学-欧米・アジア・日本【継続】
(キリスト教及び「建学の精神」に関する研究 ) 研究代表者:外国語学部 長谷川和美  研究テーマを「グローバル・クリスチャニティと名古屋学院大学: 欧米・アジア・日本」として、グローバル・ヒストリーの方法論を用いて、19世紀末から20世紀にかけて積極的に行われたプロテスタント・キリスト教(特にメソジスト派)のグローバル・ミッションについて考察する。ミッションの対象は、名古屋英和学校を中心に日本、中国、インド等のアジアへの宣教活動、また日本を経由して伝播したキリスト教の影響の分析をも含む、グローバル・クリスチャニティ研究を行う。グローバル史の視点から分析することにより、名古屋学院大学の建学の精神である「敬神愛人」に基づくアイデンティティの新たな側面を模索する。

・シニア健康カレッジ修了者のフレイル予防要因の検証:歩行能力と身体機能の長期追跡
(本学が関係する地域の課題及び活性化に関する研究) 研究代表者:スポーツ健康学部 坂井智明  人口の高齢化に伴い、高齢者の「フレイル(虚弱)」対策は喫緊の課題であり、運動介入や社会参加による予防効果が期待されている。一方で、フレイルの予兆を捉える予測指標に関する研究は乏しく、予防に資する生活習慣の解明も十分とは言えない。本研究は、高齢者のフレイルに影響を及ぼす要因、特に歩行能力を主とした身体機能の低下要因を明らかにする。具体的には、過去に本学で開催した「健康カレッジ」参加時の体力・身体活動量、および終了後の生活習慣に着目する。これらの指標が、現在のフレイル構成要素(体重減少、筋力低下、歩行速度低下、身体活動量低下)に与える影響を縦断的に検証し、効果的な予防策を提示する。

・筋損傷後の組織修復や疼痛状況に事前・事後対策は効果を発揮するか
(学部及び学科の特色づけに資する研究) 研究代表者:リハビリテーション学部 肥田朋子  日常生活やスポーツ中の不慮の出来事により筋損傷が生じることがあるが、これに対して、安静(rest)、冷却(icing)、圧迫(compression)、挙上(elevation)といういわゆるRICEが応急処置として一般的に行われている。一方、近年の研究では、RICEが必ずしも組織修復や疼痛緩和に最適な処置であるとは言えない状況が散見される。そこで、特に頻繁に実施されている寒冷療法や安静に対抗した運動など最適な処置について、組織修復や疼痛緩和状況から検討する。

・収縮様式および運動強度の違いが骨格筋の機能および特性に及ぼす影響
(学部及び学科の特色づけに資する研究) 研究代表者:リハビリテーション学部 日比野至  生理学的指標による効果的な筋力トレーニングのプロトコルを検証することを目的とし、その第一研究として骨格筋機能の評価項目とされる形態計測、筋力テスト、体表面温度、骨格筋の組織硬度、酸素利用能について、それぞれの関係性を詳細に検討する。
課題・個人研究

・文献・考古融合研究による中世日本社会の「国際性」要因の究明【継続】
(学部及び学科の特色づけに資する研究) 研究代表者:国際文化学部 鹿毛敏夫  この研究では、地域に残る古文書等の文字史料を分析する「文献史学」と、発掘で出土した遺物や遺跡を考察する「考古学」の2つの学問的手法を融合させ、総合的歴史学の観点から、日本社会が伝統的に内包する「国際性」(外来するヒト・モノの受容と同化、異種・異質への寛容と共存、地域社会から国際社会への接続等)の事象と実態を抽出し、その特質の要因を究明するための諸活動を推進した。
一般・共同研究

・瞬発的なパフォーマンス発揮が求められるアスリートにおけるコンディション評価法の開発【継続】
研究者:スポーツ健康学部 鈴木啓太 アスリートは日々トレーニングを行うことで、高い競技力の獲得を目指す一方で、本人が気づかないうちに、オーバートレーニングを続け、慢性的な疲労状態に陥るアスリートは少なくない。本研究では、近年、瞬発的な競技パフォーマンスとの関連が報告されているIsometric Mid-Thigh Pull(IMTP)に着目し、瞬発的なパフォーマンスが求められるアスリートのコンディション評価法を開発することを目的とする。具体的には、ジャンプやスプリント動作を繰り返す疲労課題を実施して、即自的にIMTPの数値に変化が現れるかを検証する。加えて、強化期における継続的に測定したIMTPの数値をジャンプ回数、スプリント回数といった運動負荷の関係を検証する。

・Moodleを基盤とするAIを活用した学生の自律的学習システムの構築
研究代表者:経済学部 中嶋航一 本取り組みでは、教育現場の負担軽減と学習効果向上を目的に、主に3つの機能を展開しています。まず、Moodle用AIアドオンを開発し、既存コンテンツの再構成による教材作成の効率化を実現しました。次に、各レッスンにAIチャットボットを配置し、学生がリアルタイムで疑問を解消できる環境を整備しています。さらに、音声や図表を自動生成するメディアミックス型教材の試作も行いました。実証面では、外部企業との共同開発によるプロトタイプを秋学期講義に投入し、利用データに基づいた精度向上を図っています。加えて、Google NotebookLMを活用したウェブアプリにより、動画やスライドの自動生成、文献検索による教材の客観性確保など、教員の業務を多角的に支援する体制を構築しました。

・スポーツ現場の安全を可視化する:ラグビーをモデルとした頭部衝撃の実態解明と競技普及への貢献
研究代表者:スポーツ健康学部 早坂一成 本研究は、ラグビーを対象にコンタクトプレーに伴う頭部衝撃の実態を明らかにし、安全対策の基盤的知見を得ることを目的としている。加速度センサ内蔵マウスガード、GPS(WIMU)、AIビデオカメラ(Hudl Focus)を用いて、練習および試合における衝撃の強度・頻度・発生状況を計測し、映像と統合してプレー文脈に基づく分析を行う。さらに、愛知学院大学歯学部との共同研究により計測用マウスガードの作製体制を整備し、データ収集と分析の高度化を図る。得られた知見は学会発表および学術論文として公表し、コミュニティーレベルのラグビーにおける安全管理の向上に資することを目指す。
一般・個人研究

・若齢者における喫煙が運動前後の血糖値と乳酸濃度に及ぼす急性の影響【継続】
研究者:スポーツ健康学部 富田 彩 喫煙が運動前後の血糖値と乳酸濃度の変化に及ぼす急性の影響を明らかにすることを目的とする.喫煙習慣が生理学的に大きな影響を与えることは,多くの研究で報告されているが,長期的かつ臨床的な知見が主である.一方で,酸素や糖を大量に必要とする運動において,喫煙による急性の影響がどのようなものか,十分に解明されていない.しかし本学の学生にも,競技レベルでの運動習慣がありながらも喫煙習慣がある者が少なくない.そこで本研究では,喫煙後に運動を実施した場合の運動前後の血糖値,血中乳酸濃度の変化を非喫煙者のそれと比較する.

・大学が若年人口移動に与える影響
研究者:経済学部 岩本朋大 本研究は、大学の立地および入学定員が若年人口移動に与える影響を、理論および実証の両面から明らかにすることを目的としている。2025年度は、理論モデルの構築とデータ整備を基礎として、実証分析の初期的実施および研究発信を進めた。具体的には、大学と学生の意思決定を統合した分析枠組みの構築を進めるとともに、住民基本台帳人口移動報告や学校基本調査等を用いたデータセットの整備を行い、若年人口移動と大学関連変数との関係を分析する基盤を構築した。また、研究会および国際学会での報告を通じて研究内容の精緻化を図り、最終的な学術論文としての公表に向けた準備を進めた。

・アリーナの建設・運営と公民連携のあり方に関する理論、実証、および、政策研究
研究者:経済学部 萩原史朗 IGアリーナを公設で建設・運営する場合とBTコンセッションを活用する場合の支払意思額の推計、豊橋新アリーナの建設・運営の支払意思額の推計、スポーツ施設の建設・運営に関する公民連携の理論の構築。

・高感度non-RI in situ hybridization法の開発
研究者:リハビリテーション学部 小林希実子 本研究の目的は、ハプテンを使用したcRNAプローブを用いたin situ hybridization(ISH)法の改良を行うことで、高感度かつ特異的なmRNAシグナルが得られる方法を確立し、様々な遺伝子の多重染色を可能にすることである。2025年度はハプテン標識cRNAプローブのラベリング効率の改善を行い、さらにハイブリダイゼーション条件、増感法の比較検討を行い、高感度・低バックグラウンドなシグナルが得られる条件を見つけることが出来た。またこのISH法の方法では、取り扱う組織や固定条件により一部カスタマイズが必要であることもわかった。

・パラダイムギャップ仮説に対する理論的・実証的研究:強い文法拡張と弱い文法拡張
研究者:リハビリテーション学部 松田佑治 国内外を問わず、これまでの英語学では、核(基本形・標準的用法)から周辺(変種・非標準的用法)への文法拡張を説明する際に、文法拡張力が曖昧なままに分析が進められてきた。つまり、文法拡張力の段階性や強弱を考慮せずに、「拡張するかもしれないし、あるいは拡張しないのかもしれない」のような all or nothing で議論を進めるという、根本的な問題を抱えていた学術的背景がある。そこで、動的文法理論(Dynamic Theories of Language)に立脚したパラダイムギャップ仮説を精緻化した上で、文法拡張力の段階性を示し、強い文法拡張と弱い文法拡張とを細分化するというのが、本研究の概要である。主な研究手法としては、基本形と変種の容認度と頻度、これまでで発見されていない変種の特定、証拠の収集のために、電子化された言語資料である大規模コーパスを活用する。具体的な手法は、正規表現やプログラミング言語Perlを用いるために、COCA(Corpus of Contemporary American English) の fulltext 版を対象とし、COCAのWeb版よりも精緻な調査を行う。

研修(教育研究活動)

学部      法学部 
氏名      坂東洋行
期間      2025年8月1日〜2025年10月29日
国       アメリカ合衆国
機関      Fordham Law School
研修課題    米国における機関投資家のスチュワードシップと企業のESGの取組み

研修概要
米国の会社法学者では会社の目的は株主利益を最大化することにあるとの解釈が主流となっているが、その中で持続可能な社会やESGの取組を米国企業や連邦政府がどのように取り組んでいるのか、取り組まないのかをトランプ政権下の米国で調査することを課題とした。受入機関はイエズス会が建学した大学組織であり、同大学の研究者からのESGや社会環境への考え方の示唆は研究を方向づけることに大変参考になった。


学部      リハビリテーション学部 
氏名      佐藤菜穂子 
期間      2025年12月15日~2026年3月9日
国       オーストラリア
機関      Edith Cowan University
研修課題    ダンスパフォーマンスの評価に影響を与える因子について

研修概要 
オーストラリアのEdith Cowan Universityにて、ダンスパフォーマンスの評価に影響を与える要因について研究を行った。ピルエット動作の分析から、高評価につながる姿勢制御の特徴を明らかにするとともに、モーションキャプチャデータを用いた3次元アニメーション技術を活用し、見た目や動きの違いが評価に与える影響を検討する基盤を構築した。今後はこれらの知見をもとに、ダンス評価の客観化を目指す。

府省共通研究開発管理システム(e-Rad)

本学における「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)」の管理は総合研究所事務室で行います。
原則として、専任教員(任期制含む。)として本学に雇用されている教員のみ、着任時にe-Radに登録され、それ以外の機会に登録されることはありません。
不明な点等に関しては、総合研究所事務室までお問い合わせください。
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