POPコンテスト 2022(商学部主催)受賞作品決定
今年で15回目を迎える商学部主催<POPコンテスト>の最終審査が11月下旬に行われ、受賞作品が決定いたしました。
このPOPコンテストは、POP作りをとおして広告やマーケティングに興味をもってほしい、読書の楽しみを発見し、言葉や表現への感受性を育んでほしいと企画されたコンテストです。
A6サイズの限られたスペースに、商品内容を簡潔にわかりやすく表現し、魅力を伝えます。
毎年、多くのご応募をいただいており、今年も「総合部門」「キャッチコピー部門」共にたくさんの素晴らしい作品をお寄せいただきました。ご応募いただいた皆様 誠にありがとうございました。
内容・課題図書についてはこちら
このPOPコンテストは、POP作りをとおして広告やマーケティングに興味をもってほしい、読書の楽しみを発見し、言葉や表現への感受性を育んでほしいと企画されたコンテストです。
A6サイズの限られたスペースに、商品内容を簡潔にわかりやすく表現し、魅力を伝えます。
毎年、多くのご応募をいただいており、今年も「総合部門」「キャッチコピー部門」共にたくさんの素晴らしい作品をお寄せいただきました。ご応募いただいた皆様 誠にありがとうございました。
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総評
15年目となった今回のPOPコンテストは、総合部門に605点、キャッチコピー部門に68点の応募があった。応募してくれた諸君、指導された先生方に感謝申し上げたい。
総合部門においては、例年のように立体的な造形も多く見られた一方、キャッチコピーに配慮した作品も見られた。優秀賞の一つはその例である。「予告された殺人の記録」には血や凶器の表現などがおどろおどろしいものも多数あり、大変インパクトは強かった。この図書と「ねこはるすばん」においては、立体の造形が大変多くあり、突出部で目を引くもの、素材や質感にこだわったもの、回転部や揺れる飾りを使用したものなど、これまでのコンテストの工夫が出そろった感もある。ただ、あまりに造形に走ると「POP」からは逸脱してしまうということもあるので、評価は悩ましいところであった。「極北の動物誌」には、オーロラを思わせるようなきらめく見栄えを工夫した作品が見られ、新鮮さが目を引いた。「良い値決め 悪い値決め」は対比や機械的なデザインを想像しやすい内容であったが、ありきたりな見栄えになりがちなので、コピーを工夫したいところとも言える。その点ではもう一つ抜けたものがほしかった。
図書の読み込みは必要かもしれないが、必ずしも内容の引き写しということではなく、まず「アイキャッチ」ということを重視してほしい。キャッチコピーであれデザイン的なものであれ、そのPOPの勘所を浮き立たせるような、あるいは環境の中でそのPOPが浮き上がってくるような工夫を望みたい。
キャッチコピー部門は、応募数が少なかったこともあるが、全体にややインパクトに欠ける状況であった。多くの書籍は読者(消費者)にとってはなにがしかの新しい内容を含むものであるから、「知らない内容がある」ことをほのめかすだけでは目を引きづらい。内容に即するにしても、斬新な切り口、語り口を心がけるようにしてほしい。例えば最優秀賞は新たな切り口ではないが、語り口の良さが目を引くように感じられた。この他の作品にも良いものはあったが、辛口かもしれないが優秀賞とするには不足であるように思われ、奨励賞にとどまった。
応募作のほとんどはかなり作り込まれた作品であり、かけた労力に頭が下がる。ぜひとも今後もそうした熱意を様々な場面で発揮してほしいと思う。
総合部門においては、例年のように立体的な造形も多く見られた一方、キャッチコピーに配慮した作品も見られた。優秀賞の一つはその例である。「予告された殺人の記録」には血や凶器の表現などがおどろおどろしいものも多数あり、大変インパクトは強かった。この図書と「ねこはるすばん」においては、立体の造形が大変多くあり、突出部で目を引くもの、素材や質感にこだわったもの、回転部や揺れる飾りを使用したものなど、これまでのコンテストの工夫が出そろった感もある。ただ、あまりに造形に走ると「POP」からは逸脱してしまうということもあるので、評価は悩ましいところであった。「極北の動物誌」には、オーロラを思わせるようなきらめく見栄えを工夫した作品が見られ、新鮮さが目を引いた。「良い値決め 悪い値決め」は対比や機械的なデザインを想像しやすい内容であったが、ありきたりな見栄えになりがちなので、コピーを工夫したいところとも言える。その点ではもう一つ抜けたものがほしかった。
図書の読み込みは必要かもしれないが、必ずしも内容の引き写しということではなく、まず「アイキャッチ」ということを重視してほしい。キャッチコピーであれデザイン的なものであれ、そのPOPの勘所を浮き立たせるような、あるいは環境の中でそのPOPが浮き上がってくるような工夫を望みたい。
キャッチコピー部門は、応募数が少なかったこともあるが、全体にややインパクトに欠ける状況であった。多くの書籍は読者(消費者)にとってはなにがしかの新しい内容を含むものであるから、「知らない内容がある」ことをほのめかすだけでは目を引きづらい。内容に即するにしても、斬新な切り口、語り口を心がけるようにしてほしい。例えば最優秀賞は新たな切り口ではないが、語り口の良さが目を引くように感じられた。この他の作品にも良いものはあったが、辛口かもしれないが優秀賞とするには不足であるように思われ、奨励賞にとどまった。
応募作のほとんどはかなり作り込まれた作品であり、かけた労力に頭が下がる。ぜひとも今後もそうした熱意を様々な場面で発揮してほしいと思う。
総合部門
敬称は略させていただきます
最優秀賞 | |
氏名 | 高校名 |
岡田 真音 | 岐南工業(岐阜県) |
優秀賞 | |
氏名 | 高校名 |
社本 実衣那 | 名城大学附属(愛知県) |
坪倉 衣里 | 名城大学附属(愛知県) |
坂 和泉 | 東海樟風(愛知県) |
高井 里菜 | 愛知商業(愛知県) |
松岡 希弥 | 浜名(静岡県) |
臼井 翔哉 | 岐南工業(岐阜県) |
中村 天音 | 菊里(愛知県) |
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奨励賞 | |
氏名 | 高校名 |
坂口 華 | 愛知商業(愛知県) |
加納 彩希 | 岩倉総合(愛知県) |
服部 帆華 | 岩倉総合(愛知県) |
福春 愛梨 | 岩倉総合(愛知県) |
加藤 菜々美 | 春日井商業(愛知県) |
市原 玲香 | 静岡市立清水桜が丘(静岡県) |
玉木 保乃日 | 土岐商業(岐阜県) |
荻曽 真杜 | 土岐商業(岐阜県) |
高橋 侑里 | 名古屋市立富田(愛知県) |
北村 結 | 名城大学附属(愛知県) |
櫻井 悠然 | 名城大学附属(愛知県) |
敢闘賞 | |
氏名 | 高校名 |
栁田 真希 | 伊賀白鳳(三重県) |
山出 蒼依 | 伊賀白鳳(三重県) |
原田 暉梨 | 犬山(愛知県) |
加茂 拓翔 | 犬山(愛知県) |
枡田 八起 | 刈谷北(愛知県) |
山田 彩結 | 桐朋女子(東京都) |
後藤 花奈 | 古知野(愛知県) |
水野 麻結 | 津島東(愛知県) |
小界 凜夏 | 東海樟風(愛知県) |
西尾 香乃 | 東海樟風(愛知県) |
藤田 みつき | 東濃実業(岐阜県) |
松井 蒼空 | 東濃実業(岐阜県) |
村田 季美佳 | 土岐商業(岐阜県) |
柴田 航 | 土岐商業(岐阜県) |
日下 真由美 | 常葉大学附属橘(静岡県) |
山中 希莉 | 富山北部(富山県) |
藤井 日向 | 豊田東(愛知県) |
杉江 綾花 | 豊田東(愛知県) |
山森 海乃 | 豊橋商業(愛知県) |
鈴木 美桜 | 中川商業(愛知県) |
小沼野 由良 | 中川商業(愛知県) |
杉山 葉音 | 名古屋市立富田(愛知県) |
赤堀 涼花 | 浜松湖北(静岡県) |
山内 帆花 | 浜松湖北(静岡県) |
山本 里歩 | 半田商業(愛知県) |
木村 優那 | 港特別支援学校高等部(愛知県) |
後藤 吾生 | 名城大学附属(愛知県) |
林 汰直 | 名城大学附属(愛知県) |
キャッチコピー部門
敬称は略させていただきます
最優秀賞 | ||
氏名 | 高校名 | キャッチコピー |
牧野 泰宗 | 東濃実業(岐阜県) | あなたの猫もそうかもしれない |
[最優秀賞キャッチコピー] あなたの猫もそうかもしれない
牧野 泰宗さん
ねこはるすばん 町田 尚子 作 ほるぷ出版
【講評】猫の「知らない一面」の類の言葉は図書の帯にもあり、今回も多くの作品に見られた。しかしいずれもその指摘にとどまっており、インパクトに欠けた。この作品はそこから一歩踏み込んで、消費者の懐に入るような問いかけがなされている。見る者に不安のような、期待のような感覚を抱かせる言葉であり、語り方が良い作品と言えよう。総合部門でも「ネコ派」「イヌ派」のようなキャッチコピーが見られたが、この作品も「あなたの猫」という言葉が「ネコ派」を思わせ、必ずしも猫を飼っていなくとも、ネコ派層に訴えかける響きが感じられる。なおこれを実際の絵入りのPOPに使用することは逆にこの漠然とした響きを損なってしまうかもしれず、作るなら言葉のみのPOPにするのが良かろう。
ねこはるすばん 町田 尚子 作 ほるぷ出版
【講評】猫の「知らない一面」の類の言葉は図書の帯にもあり、今回も多くの作品に見られた。しかしいずれもその指摘にとどまっており、インパクトに欠けた。この作品はそこから一歩踏み込んで、消費者の懐に入るような問いかけがなされている。見る者に不安のような、期待のような感覚を抱かせる言葉であり、語り方が良い作品と言えよう。総合部門でも「ネコ派」「イヌ派」のようなキャッチコピーが見られたが、この作品も「あなたの猫」という言葉が「ネコ派」を思わせ、必ずしも猫を飼っていなくとも、ネコ派層に訴えかける響きが感じられる。なおこれを実際の絵入りのPOPに使用することは逆にこの漠然とした響きを損なってしまうかもしれず、作るなら言葉のみのPOPにするのが良かろう。
奨励賞 | |
氏名 | 高校名 |
加納 彩希 | 岩倉総合(愛知県) |
腹部 春樹 | 杏和(愛知県) |
丹羽 柊飛 | 古知野(愛知県) |