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社会人大学院の発展に向けた「産業論」が出版されました


社会人大学院の発展に向けた「産業論」出版
―現場に根ざした知的職人を育てる理論と政策―

名古屋学院大学大学院経済経営研究科は、1997年に発足以来、「働きつつ学び研究する」社会人研究者を数多く育ててきました。そうした創造的人材の最高峰に位置する社会人博士は、すでに26人にのぼり、国内外の多様な産業・学術分野で活躍されています。
社会人研究者の仕事と関心は、ものづくり・まちづくり・ひとづくりの各分野など、企業・社会・地域に広く深く関わっています。指導教授と彼らは、学び合い・助け合い・磨き合う関係にあります。一番学んでいるのは、指導教授かもしれません。

十名直喜教授は、(産業システム研究)ゼミで社会人博士を数多く育ててきました。ゼミOBの博士論文9本を軸に編集されたのが、十名編『地域創生の産業システム』(水曜社、2015年3月)です。
さらに理論的に広げ深めて体系化し、2017年11月末に出版されたのが、十名直喜著『現代産業論―ものづくりを活かす企業・社会・組織』(水曜社、名古屋学院大学研究叢書28)です。
ものづくり経済学として体系化された本書は、ものづくりを軸にした現代産業論として、現代産業の本質と多様な実像にアプローチしています。ものづくりを、製造業および農業を含む広義の産業として、また自然との共生を図る循環型産業として捉え直した点に、本書の独自性と特徴があります。

産業とは何かが、今やあらためて問われています。産業は、ものやサービスを生産するための活動が基本ですが、それにとどまりません。ものづくり・ひとづくり・まちづくりにまたがる活動でもあります。
そして、生産活動の多くを担うのが企業組織であり、ひとづくり・まちづくりと深く関わるのが、社会組織や地域組織です。これら三者が、相互の強みや特徴を学び合い生かし合う、三位一体的な関係へどう転換していくか、が問われています。


本書は、ものづくり産業を軸に、企業・社会・地域にまたがる複眼的視点から、持続可能な等身大の循環型産業・地域づくりという、21世紀の課題に応える現代産業論として提示されたものです。
そうした課題と向き合い創造的に担っていく主体が、社会人研究者です。本書は、社会人研究者を「知的職人」と捉え、日本社会と未来の創造的担い手として位置づけています。そうした社会人研究者を育てていく役割が、社会人大学院に課せられています。
「日本の産業と経営の強みは、現場にある」と言われています。働く現場は、情報と経験値の宝庫であり、深い創造的な思考は現場に根ざしたところから生まれます。社会人研究者に拓かれた限りない可能性も、そこにあるといえます。

本書は、知的職人としての社会人研究者およびそれを育む社会人大学院への、限りないエールと示唆を、現代産業論として提示しています。社会人研究者の育成において先進的な成果をあげている本大学院は、今後も先頭に立ってその役割を担っていく所存です。


十名 直喜(とな なおき) 教授

1971年鉄鋼メーカーに就職し、製鉄所で原料管理21年、働きながら鉄鋼産業研究を続ける。1992年、本学に転じ研究・教育25年半。その間に6冊の単著書を出版。現在は、大学院経済経営研究科 経済学専攻修士課程、経営政策専攻博士後期課程及び現代社会学部教授。専門分野は現代産業論、ものづくり経済論、産業社会学、人間発達の経済学、産業システム研究。