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学部の活動

【スポーツ健康学部】教育実習事前指導(中高・2日目:保健体育)を実施


スポーツ健康学部 藤井真吾准教授から報告が届きました

2025年3月13日(木)に、瀬戸キャンパスで教育実習事前指導(中学校・高等学校)2日目として中学校・高等学校保健体育の教科別事前指導を開催しました。教育実習参加予定のスポーツ健康学部生37名が参加しました。
名古屋学院大学の教職課程では、教育実習を前に、新4年生に向けた春休み中の事前指導(2024年度は3月12日、13日)と、新学期が始まってからの直前指導という2段階での指導を実施しております。今回のご報告では、2日目に教科別で実施される事前指導のうち、瀬戸キャンパスで実施された保健体育の事前指導の様子をご紹介します。

学生は事前課題である指導案づくりに取り組んだうえで、事前指導2日目を迎えました。代表者2名(保健)と代表者2名(体育実技)による模擬授業による学び合いによって、教育実習に向けた準備を進めました。

1日がかりで実施した教科別事前指導は、午前中は指導案作成のポイントの復習と解説、保健(現代社会と健康:飲酒と健康)の模擬授業と振り返りを行い、午後には体育実技(球技:ラグビー)の模擬授業と振り返りを実施しました。

2日目の教科別指導は、「保健体育科教育法」を担当している丸山洋生教授と四方田健二教授が、主に指導を行いました。

2日間を通して、改めて教育実習に向けての自らの課題を見据えて、入念な準備をしていく必要性に気付くことが出来ました。

第1講 学習指導案作成のポイント、事前課題へのフィードバック

第1講では、学習指導案の作成のポイントや、事前課題(学習指導案作成)のフィードバックを行いました。

前半は丸山教授に「保健」の指導案の作成のポイントを講義していただきました。「保健体育科教育法」で学んだことを踏まえつつ、改めてどのような点に気を付けねばならないかを学びます。実際に自分たちで作った指導案の読み合わせも行いました。読み合わせの際には、随時、丸山教授からの助言もあり、『学習指導要領解説』の活用についても確認しました。

続いて、後半は四方田教授に「体育実技」指導案作成のポイントを講義いただきました。「体育嫌い」の子も念頭に置いた授業づくりが求められます。事前課題で作成してきた指導案の中で、できていた点、できていなかった点それぞれがフィードバックされました。学生は各々の作成した指導案を振り返り、見比べつつ、今後気をつけねばならない点を確認できたようです。
教育実習では、何枚もの「指導案」を書いたうえで授業をしていくことになります。これまでも大学の講義の中で体験的に作成はしてきましたが、「一人で」作成する難しさにも事前課題や今回のフィードバックで気付くことができたようです。

第2講 保健(現代社会と健康:飲酒と健康)の模擬授業と振り返り

第2講では、代表学生2名による保健の模擬授業ならびに検討会を行いました。今回は高校1年生を想定して、「現代社会と健康」の内容の纏まりのうち「喫煙、飲酒と健康」という単元を扱い、本時では飲酒と健康について、自他や社会の健康の保持増進に目を向けるために、お酒の「広告」を題材に授業をしてくれました。
代表者以外の学生は生徒役となり、今回は「高校生」として振る舞いつつ、代表者の授業運営から自分だったらどうするかも考えながら学びました。

教材研究の成果をどう伝えるのか、試行錯誤です。穴埋め形式のスライドおよびワークシートをもとに、説明を試みました。

二人目にバトンタッチ。穴埋め形式のスライドの説明の後に、グループワークに入りました。グループワークでは、「お酒の広告」を題材に、飲酒を促す要因を検討したり、不適切な飲酒の防止に必要なことを検討しました。

一人ひとり、まずは授業相互評価ソートに基づいて振り返り、その後グループで共有しました。

模擬授業後には、相互評価を行いました。良かった点もあることながら、どのような点で改善できるのか、自分だったらどうするのかという点で考えます。中にはかなり鋭い視点も挙げられていました。マネジメントの面のみならず、発問自体や授業構造にも目を向けることが出来ていました。
模擬授業はこれまでの「保健体育科教育法」でもやってきたそうですが、このように1コマを扱ったり、多くの先生による参観がある中で実施するのは初めてだったそうで、学生も大いに緊張したそうです。模擬授業として目の前で試行錯誤してくれたことによって、多くの学生が自分だったらどうするかということを考えることができました。

第3講 体育実技(球技:ラグビー)の模擬授業

第3講では、場所を瀬戸キャンパスラグビー場に移して、代表学生2名による体育実技(球技:ラグビー)の模擬授業を行いました。今回も高校生を想定して、「タグラグビー」を題材にしいました。

今回の模擬授業は、2~3年次の講義「保健体育科教育法」で行ったことのある内容の「続き」として作成したものだそうです。その分、生徒役としても慣れはあったようですが、このような「続きもの」の授業ゆえの難しさも感じたようでした。

授業の目標を確認しています。

授業の目標のほか、チームごとの目標も立てさせるなどの工夫をしていました。こうした「目標」を随時、授業中に確認していたのが印象的でした。

レクを兼ねたウォーミングアップののちに、マーカーを使いながら、「空いているスペースにボールを運ぶ」の意識と、「走りながら後ろにパスする」練習を行いました。

授業のまとめでは、学習の目標を基にした振り返りあけでなく、授業冒頭で立てたチームごとの目標の振り返りと、それに対する先生役の熱く丁寧なフィードバックが見られました。

第4講 体育実技(球技:ラグビー)の模擬授業の振り返りと講評

第4講では、場所を瀬戸キャンパス体育館の2階教室に移して、体育実技の模擬授業の振り返りを行いました。
授業者が大切にしていた、学習者が学習目標を常に意識できるようにすること、授業の雰囲気づくりをすること、という点がよく伝わる良い模擬授業であったことを振り返りつつ、安全面やマネジメント、運動時間の確保などの点での課題も見えてきました。
全体で振り返りを行った後、四方田教授、丸山教授や参観した先生方から講評を頂きました。
教職センターの木村先生からは「体育実技」の授業の難しさを改めて教えていただきました。谷口教授からは全体を俯瞰してみたときの印象や、視野をどう広げるのかについてお話しいただきました。
講評の後に全体のまとめを行い、事前指導(2日目)が終了しました。

今回は、教育実習の事前指導の2日目に実施された「保健体育」で教育実習に向かうスポーツ健康学部の学生の指導の様子をご覧いただきました。
1日目の名古屋・瀬戸の合同での全体指導から、2日目の教科別指導と、学生は二日間にわたって本気で教育実習と向き合いながら準備をすることができました。学生の努力を称えたいと思います。そして、充実した教育実習になるように今後も努力を重ねてくれることを期待しています。
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