【スポーツ健康学部】小学校現場体験の事後指導を実施しました
スポーツ健康学部 藤井真吾准教授から小学校現場体験事後指導の様子が届きました。
瀬戸キャンパス教室で開催された事後指導では、こどもスポーツ教育学科3年生の8名の学生が参加しました。
小学校現場体験では、こどもスポーツ教育学科の3年生が、2~3名ずつ分かれて各学校にお世話になり、特定の学級に配属されて観察実習及び参加をしてきました。学生たちは春学期中に実施されていた事前指導ならびに「直前指導」で学んだことも活かしつつ現場でお世話になりました。そして、1週間という短い期間ではありますが、配属学級における教科の授業はもちろん、登下校や給食、清掃などの指導、放課(休み時間)での子どもたちとの交流などで多くのことを経験してきました。
直前指導の様子はこちらからご覧いただけます。
事後指導では、学生たちが、体験校における取組を振り返るとともに、互いの学びを交流させ深めることに取り組みました。特に、異なる学校で小学校現場体験を行った学生と交流することにより、自分たちが体験校での学びを相対化し、視野を広げることができたのではないかと思います。また、実際の現場に出ることで、「一皮むけた」姿を見せてくれました。
今後また大学での学びに戻り、来年春の4年次での教育実習に備えることになります。今後の学びに繋げ、「理論と実践の往還」を体現できるような取り組みを期待しています。
事後指導の様子
事後指導の主たる進行は藤井准教授が務めました。実践で学んだことを理論に戻してほしい、「教師として」学びを振り返ってほしいという主旨をお話しした後、画像のようなテーマでグループワークを行いました。
流れは、①各自でまとめる→②同じ体験校で交流→③異なる体験校同士で交流→④同じ体験校に戻りまとめる→⑤発表というものでした。
まずは一人ひとりで学び、気付きを整理します。様々なことを経験してきたからこそ、そこからどのようなことを学んだのか、何に気付いたのかということの言語化を大切にしてほしいと考えています。
言語化したそれぞれの学びを、現場体験で同じ体験校に配属された学生と交流をします。同じ体験校であっても、配属学年や学級が異なれば、やはり異なる経験をしていますね。
学びを言語化する過程では表現に悩むものです。経験したあの取り組みは自分の学級だけだったのだろうか?学校としての取り組みだったのだろうか?という疑問もわくことでしょう。そうした点も、同じ体験校の学生と突き合わせることで解決しています。
それぞれの体験校での学びをグループワークで整理したら、別の体験校に行っていた学生とシャッフルして、再度グループワークです。自分の体験校でのことを話すとともに、別の学校でのことを学びます。
自分の体験校と共通することもありますが、同じ市内でも学校が変われば取り組みが変わるのだということにも気付くことができました。学科の教員も、話している様子を見守りつつ、話題になっている中身に驚くこともありました。
そうして異なる体験校のことも知ったうえで、元のグループに戻り、改めて学びを整理しました。具体体には、自分たちの体験校で得た学びの中で、最もそうだと思う重要な学びを挙げて発表するというワークに取り組みました。
体験校それぞれのグループで整理した重要な学びを板書しています。今回の学校現場体験では「板書」する機会はあまりなかったかと思われますが、教育実習では必須のスキルです。そのような意味でも今後さらに学ぶべきことにも気づけたのではないでしょうか。
最後はグループごと板書した中身について発表してもらいました。それぞれ学び・気付いたことに関わって、あらゆる学校での取り組みに含まれた「ねらい」や「意図」の存在にも気付くことができました。
事後指導の終わりには講評として、最後までご参加いただいていた、スポーツ健康学部の教員(青木教授、加藤講師、菊池准教授、谷口教授)から一言ずついただきました。
これで終わりではなく、来年春の教育実習に向けて、今学期の学びを大切にしてほしいことや、板書等のスキルの準備、必要なだと思ったことを補強しておくことなどを、先生方から改めて教えていただきました。
最後に、今年度の小学校現場体験を取りまとめた滝浪教授よりお話しいただいて、事後指導を終えました。今後の学生の取り組みに期待しています。
学生が、来年度の小学校での教育実習に向けて、
一層、今後の学びを充実させて「理論と実践の往還」を
果たしていくことを期待しています。
各学校で貴重なお時間や機会を頂き実施した小学校現場体験の中で、学生たちは多くのことを経験し、気づき、学んだ様子でした。事後指導への取り組み方も、これまでの事前・直前指導に比べてより集中したものとなり、現場を見て「一皮むけた」姿を見せてくれたように思います。
お世話になった瀬戸市内の小学校の教職員の皆さま、子どもたち、関係者の皆様に御礼申し上げます。