グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


学部の活動

【外国語学部】天野幸輔准教授「発展セミナー」の様子(2025年度)



外国語学部 天野幸輔准教授から、授業の様子が届きました。
「発展セミナー」 (担当:天野幸輔准教授)のテーマは「研究法の研究」です。

ブレーンストーミング

2025年11月13日(木)に「発展セミナー」(担当:天野幸輔准教授)でブレーンストーミング(発想法の学び)を行いました。

この授業をきっかけに研究方法に関心をもち、「この研究方法にあった研究とは?」という問題の立て方もありだと思っております。
本授業の今年のチャレンジはブレーンストーミングです。発想法の一つで、様々なやり方が提案されております。今回は、仲間とのものの見方の違いに出合うことを目的にしました。

アニメの「トムとジェリー」を視聴し、①「誰もが笑える理由」②「米国の文化と歴史」③「なぞに感じた点、わからないこと」について一人2枚ずつカードに書きます。それを仲間と相談しながら4つのカテゴリーに分けます。分け方は無限にありますが、「その他」というカテゴリーは作らないことが唯一のルールです。
クラス3分の1ずつの3グループに分け、①~③をローテーションして行います。
①はセリフがないのに全世界で支持される理由、②はネイティブアメリカンや黒人に対する当時の米国社会のスタンス、③は研究にしていく視点、について気付くことを意識しています。

難しいかな?と思いましたが、全部のカードを回し読みしての話し合い開始早々あれこれと意見が飛び交い、学生諸氏のやる気に驚かされました。カードをもとに、あっちに動かしたりこっちに動かしたりと、協力せざるを得ないのもよかったようです。
何よりうれしかったのは3回の活動後の感想のシェアリングで、「グループのメンバー全員が意見を述べられたのがよかった」という意見が出た点です。そのことを「よい」と思える感性がすばらしいです。

分類において主観を排する手続き

11月20日(木)の授業では、前回と同じようにカードを用いますが、やることや目的は全く異なっています。
前回は発想法でした。今回は、カードに記述された内容を分類しますが、その分け方が「あなたの独断と偏見ですね」といかに言わせないように行うか、を問題とします。
全く主観を排することはできないので、別の人との一致具合を数値で出し、「別々の人による分類がどの程度一致したか」という一致率を示します。一致率を参考にして、読み手に判断を任せる、そんなデータ分析、データ提示の方法です。
前回と前々回に履修者に、以下の事柄について、思いつくことを1枚のカードに1項目、合計30枚書いてもらいました。

①英語のおもしろさ ②読書のよいところ ③ゼミが他の授業とちがうところ ④照れくさいとき ⑤旅行で学べること ⑥悩みとは何か ⑦選挙と聞いて思い浮かべること ⑧面倒と感じること ⑨アイスクリームの魅力 ⑩必要もないのにスマホを手に取るとき ⑪夏休みはなぜあるのか ⑫道徳を感じるとき ⑬大学へ行きたくないとき ⑭効率のよい英語学習法 ⑮AI利用可能な世の中で英語を学ぶ意義 ⑯地元自慢 ⑰協力する意義 ⑱アルバイトで学べること ⑲日本のアニメと言えば ⑳外国人に知ってもらいたい日本のよさ

それはそれは時間を要しますが、これも勉強ですし、勉強には準備と時間がかかることも実感していただく目的です。
学生は上記20の事柄のうち一つを担当し、それに関する一人30枚ほどのカードを手にして、4つのカテゴリーに分類します。カテゴリー名を書いて写真を撮っておきます。カテゴリー名のみを残し、カードをバラバラにして、別の人がカテゴリー名を手掛かりに分類します。
さて、どの程度一致するでしょうか?絶対的な割合はないのですが、7割一致すると論文化するときには、それなりに読者の信頼を得られます。ほとんどのところが越えられましたが、そうでない方が勉強になります。また分類が異なったカードはどれで、なぜそうなったのか、を議論することで、仲間と自分の基準の違いを知ることができます。仲間がいることで、自分とは違う判断や理由づけに出合えます。

客観性を担保するには、時間と手間が必要です。文献を読んで客観性について学ぶのとは違う、手と会話による学びの時間でした。みんな真剣に意見交換し、深く考えました。
  1. ホーム
  2.  >  学部の活動
  3.  >  【外国語学部】天野幸輔准教授「発展セミナー」の様子(2025年度)