【経済学部】JICA青年海外協力隊員による講義
経済学部 新美達也准教授から授業の様子が届きました
2024年7月11日(木)「開発経済学」の授業で、ベトナム・アンザン省に2年間派遣されていたJICA青年海外協力隊員の大場裕太郎氏をお招きし、実際の国際開発・協力の現場について講義いただきました。
大場氏は、長崎県の島原市のご出身で、現在も佐賀大学農学部で研究を継続しています。今回のJICAボランティアでは、熱帯モンスーン気候にあるメコンデルタの塩類集積土壌の改善を目的とした技術協力でした。メコンデルタの塩類集積化による米などの栽培への影響は、ベトナム全土のみならず、世界の米市場へも影響が及ぶ可能性があります。
そこで、大場氏はアイスプラントという植物を利用して、Phytoremediationという土壌の除塩に挑戦しました。そのため、まずは同植物を現地で誰でも栽培できる技術を、現地の気象条件に合わせて開発する必要があったそうです。
そこで、大場氏はアイスプラントという植物を利用して、Phytoremediationという土壌の除塩に挑戦しました。そのため、まずは同植物を現地で誰でも栽培できる技術を、現地の気象条件に合わせて開発する必要があったそうです。
そのほか、同植物を管理栽培した上で、食用に販売するための市場調査もおこない、色々なイベントで試食をしてもらい、その結果、約6割程度の人から好意的な回答を得られたとのことでした。
最後に、学生から積極的な質問が複数ありました。アイスプラントに似たような味の食物はあるのか?同植物移植によるデメリットは?などの質問に、大場氏から丁寧に回答頂きました。