2014年07月15日(火)

国際文化協力学科授業に外部講師を招聘しました

 714「国際社会と日本」において、アルサラーム教育病院小児科専門医(現在、あいち小児保健医療センターにて研修中)のオマール・ムハンマド・ファルク・アフマド氏をお招きしました。

 

一般公開として行われたこの授業では、イラクの現状と戦争の影響を中心にお話を伺い、日本ができることや自分ができることは何なのか、国際協力活動に対する理解をめました。

「イラクは、石油や水に恵まれた国であり、教育水準も高かったのに、多くの人が貧困に苦しんでいます。その原因は戦争です。」こう口火を切られたオマール氏は、1980のイラン・イラク戦争から続く戦争および経済制裁などが、いかにイラクの人々に打撃を与え、飢えや病を生み、生まれてくる赤ん坊にまで影響を与えつづけているかを、映像資料を交えながら分かりやすく説明くださいました。


また、今回通訳いただいたカメラマンの安江塁氏や、授業担当教員から、イラクの現状や歴史的背景などの補足説明があり、イラクの現状は日本にとって対岸の火事ではないということが真に迫って感じられました。


聴講者からは、「集団的自衛権の解釈により、自衛隊がどこの国にも派兵できるよう事進んでいる日本で、非常に時宜にかなった話題だと思う。」「広島の7倍の爆弾が使われたというが、どのような爆弾だったのか?」「子供たちが働いていると聞いたが、どのような仕事をしているのか?」といった意見や質問が出ました。


「なぜ小児科医になったのか?」という質問に、氏は、「小児科医という仕事に、もとと興味を持っていました。人生で重要なことは、仕事で成功することです。仕事で成すれば、他人に多くのものを与えられます。私は、なおざりにされてきた子供たちにみを与えたい。より多くの子どもに幸せになってもらいたい。だから小児科医になったのです。」と話されました。

 

氏は、聴講者に「戦争に参加するという考えから距離をとって下さい。」と繰り返しアドバイスされました。

「戦争に参加・協力するということは、多くの子どもを殺すことです。彼らの住居を奪い、路頭に迷わせ、障害を負わせることです。子どもたちから父母を奪い、飢えや病に苦しませ、教育の機会と幸福を奪うことです。戦争を許さないということが、飢えや貧困を減らすことにつながり、大きな国際協力となります。」と。

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