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JICAボランティア・セミナーを開催


元青年海外協力隊 上田敏博氏 フィリピンに向ける熱い思い

JICAボランティア・セミナーを開催

6月20日、国際文化学部「開発社会学(担当:佐竹眞明)」の授業において、元青年海外協力隊隊員の上田敏博氏と、青年海外協力協会の浅井恵美子氏をお招きし、JICAボランティア・セミナーを行いました。
最初に浅井恵美子氏から、JICA(国際協力機構)による日本政府の国際協力についての話があり、次いで上田敏博氏より、1988年7月から1991年1月まで青年海外協力隊員として、木工支援でフィリピンに派遣されていたときのお話をお聞きしました。
上田氏は、高校時代にタイに行ったことでスラムに興味を持ち、大学で土木を勉強した後、フィリピンの職業訓練機関で木工を教えるため、1988年にフィリピン・イロイロ市に派遣されました。ある時、洗濯婦に服を洗ってもらうと、穴があいてしまっていました。フィリピンの伝統的な洗濯法は、洗濯物を木でたたくというもので、布に穴があくことも、ままあるのだそうです。そこで、上田氏は日本式の、洗濯板を使った洗濯法を伝えようと思われ、木工技術を活かし、洗濯板を制作して、日本式の洗濯法を教えられました。小規模で持続可能性のある技術ということで相当のインパクトがあったようで、日本や海外のメディアにも紹介されました。
上田氏は任期末期にスモーキー・マウンテイン(1990年代半ばまでのマニラのごみ捨て場)にも出入りされ、そこでも洗濯板の普及を図っていましたが、そこで親しくしていた子どもが、お金がないため病院にも行けず、段ボール箱の中で死んだことを知らされました。その体験がショックで、帰国後、国際協力団体「セーブ・ザ・チルドレン」に入り、フィリピンの開発に関わるようになりました。その後セーブ・ザ・チルドレンを退職し、フィリピンに「ライズ・アジア」(Rise Asia)という団体をつくり、現在もフィリピンの社会的弱者を支援し続けています。
最後に上田氏から3点学生にメッセージをいただきました。
  1. まず、やってみること。何ごともやってみないとわからない。
  2. 人はいつか死ぬ。自分のためだけでなく、他の人のために何かする、ということも大切ではないだろうか。
  3. 学校にいる間に語学でもなんでも、何か身に着けることができるのではないか。
学生から「洗濯板の制作でどの程度雇用が生まれるか」「生活が改善されるか?」という質問が出ると、上田氏は、フィリピンでは洗濯機が普及しておらず、手で洗濯することが一般的であり、今でも洗濯板の需要は大きいと現地の状況を話してくださいました。
協力隊の話だけでなく、氏のその後の活動についてもお話を伺ったことで、学生たちは、国際協力が息の長い事業であることを理解しました。

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