外国語学部
- -ご研究のテーマについて教えてください。
佐竹 : 私の専門はフィリピンです。開発問題や移民問題、国際結婚について研究しています。メインテーマとしているのは「開発移民論」。フィリピン・中東やアジアから、海外への出稼ぎが多いのはなぜかについて関心があり、特にフィリピンから日本への移民について調べています。
- -なぜ、フィリピンを研究対象に?
佐竹 : 大学時代、私は国際協力について勉強していました。アジアの社会や経済について学んではいるけれど、現実問題として実感が湧かない。自分の目で見るために、アジアのどこかに行きたいな…と漠然と思っていたその頃、ひとりのフィリピン人と友達になったんです。自分の家に居候させているうちに仲良くなって、彼の故郷を訪ねてフィリピンに行くようになりました。また、フィリピンの人が親切でね。貧しい学生だった私の面倒をよく見てくれました。彼らの誇り高い国民性に惚れて、気付いたらフィリピン研究の道に進んでいました。

- -それで、奥さまもフィリピンの方だと…
佐竹 : ええ(笑)。フィリピンの女性はとても平等意識が強くて、家族を大切にする。フィリピンの人に出会って妻と結婚して、ずいぶん価値観が変わったなと思いますね。意外に思うかもしれませんが、フィリピンでは女性の社会進出がとても進んでいます。医師や弁護士、企業の社長や重役に占める女性の割合が、日本よりも高いのです。
- -他国の文化を理解することは、実社会でどのように役に立ちますか?
佐竹 : 今や、外国人とつながるチャンスはそこら中に転がっています。日本で暮らす外国人が格段に増えました。彼らと一緒に、お互いが快適に生きていくためには、まずは彼らを理解すること。文化や価値観、さらに彼らの国の歴史や日本との関係を知ることも大切です。これが国際文化協力という学科の考え方のベースですね。

- -学科の特長を教えてください。
佐竹 : スタディー・ツアーという授業がオススメです。授業の一環として10日間から2週間ほど海外へ出かけるというプログラムで、2007年からスタートしました。これまでに、フィリピン、マレーシア、タイ、ラオスと、アジア各国でフィールドワークをしてきました。ちなみにスタディ・ツアーは、1年生から参加できます。毎回10~20名の学生が参加しており、多い時は28名も参加しました。早いうちから現地で濃い経験をすることで、他国の問題をよりリアルに感じることができます。私自身も学生時代、実際にフィリピンへ行ってみて一気に興味が広がりました。自分の足で歩くこと。自分の目で見ること。とても大事ですね。
- -普段の講義では、どんなことを心がけていますか?
佐竹 : 国際的な社会問題を日常的に話題に出したり、議論する機会を多くもつようにしています。そのせいか、この学科の学生たちは、時事問題について自分の意見を明確に述べられる人が多いような気がしますね。

- -学びのテーマは「実体験」ですね。
佐竹 : そうですね。今年のスタディー・ツアーでは東ティモールに行くのですが、大型の観光バスは使いません。舗装されていないデコボコの道を、4台のパジェロで行くんです。海外でのフィールドワークを準備するのは骨が折れます。でもそれ以上に、得るモノは大きい。スタディー・ツアーを経験した学生が、また同じ国に渡航したり、留学先にアジアを選んだりしているのを見ると、やはり「実体験」なくしては学べないと感じますね。

PROFILE佐竹 眞明 国際文化協力学科
奥さまと3人のお子さまと、そしてフィリピンをこよなく愛する。1日の中でもっとも落ち着くのは、インターネットでフィリピンのニュースを読む時だという。



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