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国際文化学部

学部長メッセージ


曽我 良成

鹿毛 敏夫(かげ としお)

1963年生まれ。九州大学大学院人文科学府歴史空間論専攻(博士後期課程)修了、博士(文学)。国立新居浜高専准教授・教授等を経て、2015年名古屋学院大学国際文化学部教授に着任。2023年より国際文化学部長。
このほか、東京大学史料編纂所研究員、国立歴史民俗博物館共同研究員、日本学術振興会科学研究費委員会専門委員、中世史研究会代表委員・編集委員長、広島史学研究会評議員、大分市文化財保護審議会委員等を務め、愛知県立大学・放送大学・九州大学大学院等でも集中講義を担当。専門は日本中世史、日本対外関係史。
著書『月のえくぼを見た男―麻田剛立―』が第55回青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選定、第4回福田清人賞を受賞。また、NHK正月時代劇「大友宗麟」 時代考証、NHK「歴史探偵」「英雄たちの選択」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」・BS11「偉人・素顔の履歴書」等番組出演、中日文化センター・NHK文化センター名古屋講座等で、歴史をわかりやすく解説。

ごあいさつ

ポルトガルと日本の文化交流とその分析

私は歴史家ですので、まずは歴史の話から始めましょう。
リスボンのサン・ロケ教会を初めて訪ねたのは、2009年のこと。聖堂のサン・ジョアン・バプティスタ礼拝堂の美しさは人々を魅了しますが、むしろ私が感動したのは、主祭壇奥の聖具室の扉を開いた瞬間でした。こぢんまりとした部屋の壁面にまるで絵巻物のように額装された、アンドレ・レイノーゾが17世紀に描いた20枚の連作油彩画「フランシスコ・ザビエルの生涯」が語りかけてきたのです。以来、私はポルトガルを訪れるたびにここに通い、この絵画群を日本で紹介する機会を待ちました。幸いにして、在ポルトガル大使館とサン・ロケ教会博物館の理解・協力を得て、2017年に20枚のザビエル画をカラー紹介し解説を加えた図録を出版することができました。そして今、本学の授業で学生の皆さんと絵解きの作業を進めています。16~17世紀のヨーロッパの人々が、日本人についてどう理解し、日本そしてアジア世界をどう認識していたのか。また、当時の日本人は、異宗教・異民族との接触をいかに進め、そこからいかなる文化交流が展開したのか。学生たちのユニークな解釈が、教室内に飛び交います。

「グローバル文化」「国際協力・共生」「国際日本学」の3専攻からの学問追究

国際文化学部は、2015年に名古屋市熱田に誕生した新進気鋭の学部です。本学部では、日本と世界の地域文化の多様性を理解し、文化交流の担い手としてグローバル社会での多文化共生の実現に必要な思考力・判断力・行動力を身につけた人材の育成を教育目標としています。2022年からは3専攻制をスタートさせ、学生たちは「グローバル文化」「国際協力・共生」「国際日本学」の3つの専攻に分かれ、それぞれの専門領域に沿って体系的に学問を追究しています。

国際感覚を培い、異文化経験を深めて、世界に挑む力を

近年、日本を拠点としながら世界のマーケットを見据える企業は多く、また外国企業の日本進出も珍しくありません。さらに外国人の観光客や労働者が増加し、国内において多文化理解に優れたグローバル人材の必要性が増しています。特に本学のある中部圏は、国内で最も国際化が進んでいる地域のひとつです。自動車会社や航空会社、貿易・海運会社、ホテル・リゾート事業といった企業では、グローバルなビジネス環境が当たり前となっています。
本学部の学生たちは、国際化した社会のあらゆるシーンに応えられるよう、4年間の学生生活のなかで、様々な価値観に柔軟に向き合える国際感覚を培い、さらに国際協力の現状を理解してグローバル社会で活躍するための力を身につけていきます。日々の講義では、世界の異なる歴史や宗教、言語、慣習をもつ人々の暮らしと日本人の暮らしを比較し、その類似点や相違点を探っていきます。さらに、国外留学やフィールドワーク、あるいは来学留学生との交流などの異文化経験を深めていくことで、真の国際人、地球市民を目指しています。
さあ、私たちと一緒に、「違いを超えて、世界に挑む力」を培っていきましょう。

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