混迷する時代を生き抜く力を養おう
久しく先行き不透明な時代と言われています。とりわけ,リーマンショック以降,日本を含めた主要国の経済は出口の見えない闇の中を彷徨し,政治の迷走がさらにそれに拍車をかけているようです。しかし一方で,漂流する日本経済や政治をよそ眼に,新たな価値を創造し,縦横無尽に活躍の場を広げている個人や企業が存在することも事実です。
彼らに共通することは,過去の成功体験に縛られることなく,新たな経済活動を創造していく知恵や知識,革新性を具備していることです。それらはどこから生まれてくるのでしょう。枝葉末節に捕らわれず注意深く本質を見抜く力,そして不器用なまでに基本に忠実な豪胆さ,忍耐強い思考力。その上に新たなアイデアの芽が生まれ,それが束ねられて革新につながるように思います。
混迷する時代に生きる私たちは,自らを進歩させ,時代に適合した新たな成長モデルを構築することが求められています。そのためには,日常に埋没することなく,人類が獲得してきた理論や歴史を冷静な頭で学び,広い視野と深い思索が必要です。
本研究科は,経済学と経営政策の2つの専攻を抱え,時代を生き抜くための進化し続ける学びと研究の場を提供しています。既に800名を超えるビジネスリーダー,研究者や教員,公認会計士・税理士を目指す人々が本研究科を巣立ち,飛躍を遂げています。
先行きが見えない時代だからこそ,個々の能力を地道に伸ばしていくことが本人はもちろん社会のためにも必要です。自らを一段と高めたいと考えている方々には,是非,本研究科の扉を叩いて欲しいと思います。熱いパッションを備えた私たち知的集団と濃密で豊かな学びの時間を共有することで,きっと進化するご自身を確認できると思います。
木船 久雄 (きふね ひさお)
1955年生まれ。早稲田大学大学院商学研究科博士前期課程。92年本学に赴任し、情報教育センター長、経済学部将来構想委員長、経済学部長を歴任。10年経済経営研究科長に就任。


